連載:第24回 小売・サービス
Googleマップでの情報発信、上手く活用できていない店舗が9割以上 写真設定でさえ6割程度
地図サービスのスタンダードとして定着したGoogleマップですが、近年は飲食店などを検索するためにも活用されています。一方で、掲載されている情報やクチコミ評価について、嫌がらせや不正といった事例も多発しています。また緊急事態宣言により、飲食店の営業時間は変更が多発しています。Googleマップ上の情報は、どこまで正確なのでしょうか?
キャンペーン、コロナ禍での営業時間変更、店舗写真掲載などがまったく活用されていない現状
DXソリューション「口コミコム」および店舗集客専門メディア「口コミラボ」を運営するmovが、東京都の飲食チェーン500店舗について調査を行ったところ、まず「公式サイト上で発表されている営業時間」と「Googleマップ上の営業時間」では、過半数が一致していませんでした。
また同社のサービス「Googleマイビジネス」を使うことで、店舗運営側が「オーナー提供」として写真を投稿できますが、「Googleマップの写真(オーナー提供写真)を適切に設定できていない」飲食店は67%に及びます。
Googleマイビジネスの投稿機能は、写真だけでなく、キャンペーン情報やコロナ禍での営業情報なども配信可能です。しかしこの投稿機能を活用していた飲食店はわずか3%で、97%は投稿を使った情報発信を行っていませんでした。
Googleマップでは、ユーザーから寄せられた意見について返信することも可能です。しかし、Googleマイビジネスの口コミ返信機能を活用している飲食店も3%に留まっています。ユーザーの意見は好意的なものばかりとは限りませんが、それだけに的外れな批評や間違った書き込みには、早急に指摘すべきでしょう。
「Google検索の順位=SEO」に敏感な店舗は多いでしょうが、近年は「Googleマップでの順位=MEO」も注目されています。それだけに、Googleマップにおける自店舗の評価や口コミに対して、これまで以上に注意する必要があります。いま現在の掲載情報について適切かどうかを、いますぐ確認してください。
調査方法
調査時期:2021年4月26日
調査方法:Googleマップ上の店舗データを収集・分析
調査対象:公式サイトに緊急事態宣言下の各店の時短営業情報を公開している飲食チェーン
調査数:上記条件を満たす都内に所在する店舗500店
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000024246.html
https://lab.kutikomi.com/news/2021/04/28/kinkyujitaixeigyouzikan/
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