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連載:第1回 SaaSサービス 活用事例

動画学習サービス『グロービス学び放題』をデンソーが導入した理由

BizHint 編集部 2018年4月6日(金)掲載
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「働き方改革」が注目されるなか、各社でさまざまな改革や取り組みが行われています。デンソー様(以下、デンソー)では社員にビジネスに関する学びの機会を提供するため、オンラインで受講できる『グロービス学び放題 』を導入されています。なぜ学びが重要だと考えているのかそして、なぜ『グロービス学び放題』を導入するに至ったのかを、人事担当役員(取材当時)向井康さんと人事部西尾紀行さんに聞きました。[sponsored by 株式会社グロービス]

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(本記事は、グロービス知見録『働き方改革の先へ。学びによる価値創造でパラダイムシフトを乗り越える【デンソーの事例】』の後編にあたります)

――『グロービス学び放題』を導入した理由はどこにあったのでしょうか?

人事担当役員(取材当時)向井康さん(以下、向井):元々、ビジネスに関する「外の知」を知るツールを探していました。 現在は非常に変化の激しい時代です。特に自動車産業はその傾向が顕著。GoogleやUberなど、もともと自動車産業ではなかった企業が続々参入しており、従来の常識だけでは太刀打ちが難しくなった。そこで、やはり外部の知識を知り、活用することが必要だと思っています。内にある知を伸ばしていけば、大抵のことは超えることはできると信じています。しかし、内なる知を伸ばす時に、外の知を知ればさらに新しい気づきや発見、可能性が広がると思います。

人事部西尾紀行さん(以下、西尾): 誰でも簡単に「外の知」を知るきっかけとして的確だったため、「グロービス学び放題」の導入を決めました。

向井: デンソーでは創業時から『外の知』と混じり合いながら自動車産業を高めていく文化が根付いています。

弊社の創業は1949年、トヨタ自動車の電装部品部門から分離独立する形で生まれ、その後、自動車業界のなかでどのように価値を高めていくのかを研鑽してきました。現在、取引先は国内だけなく、世界中の様々な地域にひろがっています。国によってさまざまなニーズがあり、そのニーズが変化する方向性も様々です。地域の持つ特殊性やクライアントととことん向き合って、混じり合って、ニーズを汲み取り、製品を作っていかなければならないと思っています。そのために、 世の中のニーズの変化を知ること、そして自分たちの立ち位置を知ることが非常に重要である と思っています。

ただ、世の中のニーズの変化を感知することは容易ではありません。世の中の流れやクライアントの話を「外の知」として取り込むために、情報をかみ砕く必要があります。そのためには、多くの情報の中から必要なものを取捨選択し、正しく理解しなければなりません。

西尾: 情報をかみ砕くためのフレームワークの使い方や、有識者のフィルターを通った最新動向がオンラインで必要に応じ学べる『グロービス学び放題』は弊社のニーズにマッチしました。コンテンツも多様なので、社員一人ひとりが必要な学びを自分で選び取ることができます。

――「外の知」が重要とのことですが、それを実感したエピソードなどはあるのでしょうか?

向井: 例えば、弊社では自動車のアクチュエーターを作っています。90年代以降では、排ガス規制などで技術革新を求められた時、やはり数値の限界値があり、行き詰まっていました。その際、社内で持っていた知見に外やパートナーの知恵を柔軟に取り入れることでエレクトロニクス化の道を切り開きました。 外の人にも教えを請い、それを吸収できるだけの風通しのよさはデンソー内にある ものだと思っています。

西尾: デンソーには創業以来培ってきたスピリットに、「先進、信頼、総智・総力」があります。体系的にビジネスの知識をオンラインで学べることに加えて、『グロービス学び放題』は世の中の変化を先取りし、新しい価値を生み出し、難しい壁を乗り越えるという意味を込めた「先進性」に富んだコンテンツもあるという部分で特に役立つのではないかと思っています。

「グロービス学び放題」を導入して、デンソー社内で起きた変化

――実際に導入推進を行った人事の西尾さんにお伺いしたいのですが、『グロービス学び放題』を導入して社員の皆さんからの反応はどうだったのでしょうか?

西尾: 総合職の従業員に限らず、製造現場のリーダーである係長や班長、一般職の女性社員も「グロービス学び放題」を受講しています。現場リーダーの中には「しっかりと自分の言葉で部下に説明する手法を学びたい」と思い受講した人がいました。一般職の中では、オンライン講座を受講したあと、要点をノートにまとめコピーしてチームに配布し、ディスカッションの材料にした人も。若手ではプレゼンが通らないことを悩んでいた方が、『思考』コースの『ロジックツリー』講座を受講し、「構成を改善した結果、プレゼンが通るようになった」という嬉しい報告もありました。

『グロービス学び放題』のコンテンツには『思考』や『戦略・マーケティング』『組織・リーダーシップ』『会計・財務』や『変革』など9つのカテゴリがありますが、それぞれ質の高いビジネスにおける学びが提供されている と思っています。それぞれのカテゴリで、「フレームワーク」「ビジネススキル」「実践知」とステップアップして、理論と実践を体系的に学ぶことができるのもポイントです。弊社のなかでは、消臭力で知られるエステー化学のCM制作を取り上げた『ハートに届けるクリエイティブ』や自動車業界に関する『車の自動運転・宇宙産業の今~Auto-Tech/Frontier-Techの最新事例』などのコンテンツが人気で繰り返し見られていますね。

稼働状況を見ていると、やはり通勤時間や、お昼休み、家に帰ってからの家事の合間などの時間に活用している方が多いです。空いた隙間の時間にパッと学習を始められるのがよいという声が挙がっています。

――現場のリーダーが、「よりビジネスの本流を学びたい」と思っているのは大きな強みでもありますね。

西尾: 業界に対する危機意識が強かったり、愛知県刈谷市という地方都市に本社があるので『外部の知』に対して社員が貧欲という傾向はあるかもしれません。もともと社員が自主的に、勉強会を立ち上げており、情報収集やディスカッション、講演会などを行っていましたが、そこでも『グロービス学び放題』でのコンテンツをベースにして議論をしてみた、という話も聞いています。

――学び続ける社員が多数いるというのは人事にとって心強いのではないでしょうか。

向井: 心強い反面、 人事として「学んで欲しい」とは思っていても、押し付けてしまうとモチベーションが続かないと実感 しています。ですから、自分で進んで選んで学んで欲しい。個人の知識を向上させて、そこで気がついたことを部下や周りに広めて。一人ひとりの行動が変わって、組織全体も向上していけばいいと思っています。そのためには、常に、前例を疑い、思考し続けることが大事だと思っています。

――学び続ける社員をさらに増やすために、人事がなにかやっている施策などはありますか?

西尾: 「自ら学ぶ機運を盛り上げていく」といってもなかなか5万人いる社員全員に浸透するには時間がかかります。そのため、『Start-up! 応援金』という健康増進に取り組んだり、オンライン講座を修了したりした社員へ応援金を支給するという施策を開始しました。 『グロービス学び放題』では指定した講座数を受講すると、応援金が支給されます。 オンラインで視聴できる『グロービス学び放題』は1動画3分からでも始められますので、社員の「学びのきっかけ」になればよいと思っています。

「止めること」を決めると「やるべきこと」が見えてくる

――なぜ、「常に思考する」風土が身についているのか。浸透するために、人事やトップはどのような発信をしているのでしょうか?

向井: トップが言い続けている言葉でもありますが、 社内では『止めることを決める』という意識が浸透 しています。役職は関係なしに、全社レベルで日常の業務のやめるべきことを洗い出してみる。すると、自然とやるべきことが見えてきます。その時に、『グロ放題』で学んだフレームワークや、最新の知識をいかしていってもらいたいです。

ルーチンワークはなるべく効率的に。空いた時間で、もっと重要な仕事をもっとやっていって欲しい のです。それに、見直すことで自分や、チーム、自社の立ち位置などが客観視できるようになっていきます。

――今後、デンソーの人事として、どのような人事施策を行っていきたいとお考えでしょうか?

向井: 人と事業を知り スピードと活力ある組織を作っていきたいです。人事が『グロービス学び放題』を導入して支援するのもあくまで “きっかけ”にすぎません。学ぶ環境を整えて、自ら学んでいって欲しいから行っているもの。その学ぶ環境は与えられる権利ではないことは社員にも伝えています。

前例主義ではなく、常にもっとよいやり方がないか、「自分の今の仕事を見直す」ことは、社員一丸となって取り組んでいかなければいけないと思っています。もちろん、『グロービス学び放題』を支援する制度も例外ではなく、完成形ではないと思っています。より進化版を作っていきたいと考えています。

『グロービス学び放題』の詳細はコチラ

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