連載:第6回 サイバーエージェント・曽山氏に聞く
自分のスタイルをどう確立するか【CA曽山哲人さんストプロレポート 日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター中竹竜二さん】
サイバーエージェント曽山哲人さんと日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター中竹竜二さんが「強みを活かす」をテーマに対談。中竹竜二さんがなぜ早稲田大学ラグビー部の監督になり、結果を出すまでに取り組んだことを聞いています。この記事は2017年7月23日に開催されたサイバーエージェント、曽山哲人さんの出版記念イベント「ストプロ会議」を元に構成されています。
自分のスタイルが見えれば、輝ける方法が見えてくる
曽山: 今日、用意していただいたスライドには、「スキルとスタイル」とあります。こちらの説明もいいですか?
中竹: ラグビーはスポーツなので勝たないといけません。そのためには、スキルが大事ですが、スキルは個人で。自分で頑張るしかないですね。
曽山: すみません……。なんか雑っぽく感じるんですけど(笑)。
中竹: でも、選手からしてもド素人監督のスキルを教わりたくないと思うんです。彼らにもプライドはありますから。私は「スキルは置いといて、お前、自分は何だと思う? 最後にこだわる所は何? 」と聞く。
曽山: その質問でスタイルが出てくる。
中竹: スタイルは良い悪いではなく、自分らしさです。スタイルを持っているか。私は、学生から「死ね」とか「辞めろ」と言われても、 一貫して持っているスタイルは「問いかける」 です。試合のときに「何言ってるんだ!」って怒鳴ったら、私のスタイルじゃなくなります。どんな場面でも背伸びせずに自分らしくやれるためめに、こだわりを聞くんです。「どんなプレーをしたいのか」「立ち戻るぶれない軸は何?」を聞く。ひたすら、それを聞いていました。
曽山: すると、どんな回答が返ってきて、どんなやり取りになるんですか?
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