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調整手当

2018年11月7日(水)更新

給与を構成する要素である支給項目には、基本給を始めとして、役職手当、資格や能力手当、通勤手当、時間外労働手当など様々な諸手当があります。今回はこの諸手当のひとつである調整手当について解説します。

調整手当とは

給与の支給項目のうちの諸手当は基本給を補う役割を担っています。調整手当がどのように基本給を補足するかについて以下に確認します。

調整手当を支給するケースとは

調整手当は、会社が定める、あるいは雇用市場が要求する給与の支給基準を満たすための役割を担っており、さまざまな理由で活用されます。

労働の対価に見合わない給与の場合

企業経営では、「起業したばかり」「経済環境の悪化による業績不振」などの要因により、労働者が提供した労働に見合う給与を、一律な基準を引いて将来にわたって支払うことを確約出来ない状況が起きることがあります。このような状況において、余裕が出た分払う位置づけとして調整手当を利用することがあります。

業容が小さく、労働市場において優位性のある支給基準を設けられない場合には、優秀な人材の労務提供に対し、調整手当を加算して社内基準を超える給与を支払い報いることで、労働市場とのギャップを埋め社外へ転出することを防ぐ方策として活用する場合もあります。

転職前の給与額との調整

労働市場で優秀な人材を獲得することは、昨今の雇用環境における最大の課題です。欲しい人材を確保したいが、自社の基準では他社との競合において見劣りする場合は、雇用することを見込む中途採用の労働者に対して、前職での給与を保証する意味合いで活用される場合があります。

他社員の給与額との調整