連載:第50回 総合
部下へのフィードバック、口頭が圧倒的に多いが「チャットやメールでの即時フィードバック」も有効
近年の管理職は、マネジメントの“成果”が求められるなど、役割が複雑化・高度化しています。ラーニングエージェンシーが管理職を対象に実施した意識調査によると、部下の成長を実感している管理職ほど「タイミング」「意図」「目的」に明確な違いがあることがあきらかになりました。
ポジティブな即時フィードバックほど部下を成長させる?
まず多くの管理職が「部下に成長してほしい」という考えでさまざまなフィードバックを行っていますが、フィードバック後の部下の行動に対して、43.6%の管理職が「自分の課題を認識してはいるが、すぐに行動につながらない」と考えていました。一方で部下の成長を感じている管理職ほど、「即時フィードバック」を実践しているようです。
次に「フィードバックの伝達方法」を聞くと、「対面で、口頭伝達している」と回答した管理職が85.3%と圧倒的に多く、「チャットやメールなどで文書伝達している」32.2%を大きく上回ります。客観的な情報が残る文書伝達の良さもありますが、それ以上に精神的に訴えかける「対面&口頭」が重視されているようです。
そこでフィードバック手法ごとに「部下の成長度合い」を見ると、「非常に成長している」と感じている管理職は、94.4%が「対面で、口頭伝達している」結果となり、部下の成長を感じている管理職ほど、この割合は高くなりました。また「非常に成長している」と感じている管理職では、「チャットやメールなどで文書伝達している」も61.1%と高い率を示していますが、これは「即時フィードバック」のために活用していると考えられます。
「フィードバックで気を付けていること」を見ると、部下が「非常に成長している」と感じている管理職の6割以上が「部下の意見を傾聴すること」「部下の納得感を醸成すること」を意識していました。またフィードバックの内容について、ポジティブとネガティブの割合を聞くと、部下が「非常に成長している」と感じている管理職は、55.6%が「ポジティブが多く、ネガティブが少ない」と回答。逆に「成長していない」と感じている管理職ではわずか28.6%にとどまります。
調査方法
『ラーニングイノベーション総合研究所「管理職意識調査・部下へのフィードバック手法編」』
調査期間:2023年6月19日~8月31日
調査方法:Web・マークシート記入式でのアンケート調査
調査対象:ラーニングエージェンシーが提供する管理職向け研修の受講者
調査人数:484人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000005749.html
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