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連載:第20回 ヒット商品を生む組織

5億から50億への勝ち筋。部下への罵声をやめ、社長がやっと気づいた組織づくりの本質

BizHint 編集部 2023年1月24日(火)掲載
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良質な羽毛で作られたダウンジャケットや寝袋で知られる、株式会社ナンガ。代表取締役社長の横田智之さんが入社した2001年に1億円だった売上は、昨年度44億円を超えました。そして、「社長が居なくても回る」と言うほど、自律的な組織なんだそう。しかし10年前は完全なるトップダウンで、多くの社員の退職を見送ったそうです。今回は横田さんに、自身の考え方や組織の方向性を変えたきっかけとその方法、変化に強い組織のあり方、経営者に必要な力について詳しくお聞きしました。

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株式会社ナンガ
代表取締役社長 横田智之さん

1978年滋賀県生まれ。高校卒業後、貸衣装屋に就職し、2年間トップ営業に。2001年、家業である株式会社ナンガに就職。2ヶ月の「山ごもり」を経て、営業職に就く。2009年より現職。


ダウンジャケットのヒットで急成長。その裏側で起きていたこと

横田智之さん(以下、横田): 当社は、1941年(昭和16年)に祖父が「横田縫製」として創業しました。かつては布団の縫製加工の下請けだったのですが、1988年から国内大手アウトドアブランドの寝袋縫製をスタート。その後法人化し、1995年に社名を株式会社ナンガに変更。以降、PB(プライベートブランド)の寝袋製造なども請け負うようになりました。

僕は2001年に入社しました。営業範囲を拡大し、その年に初めて年商1億円を突破。翌年からはダウンジャケットの製造もスタートし、当社は順調に売上を伸ばしました。社長に就任したのは、2009年です。そこから13年。昨年度は、年商44億円を達成。今年はさらに拡大し、53億円を見込んでいます。

ナンガの主軸商品である寝袋とダウンジャケット。

横田: 現在は130名ほどの組織ですが、僕が居なくても仕事が回るようになっています。もちろん、認識が甘い部分とかリスク管理ができていない部分は指摘しますが、それくらいかな……。 僕の役割は、彼らが動かしている仕事を見守ること。 口を出すことは、ほぼありませんね。かなり権限移譲が進んでいる組織だと思っています。

しかしほんの10年前までは30~40人で、年商も5億円ほどでした。実はその頃が、僕にとっては一番仕事が面白かった時期です。今と違って「プレイングマネージャー」でいられたので。

ただ、社員はすごく「嫌」だったんじゃないかなぁ……。

――それはなぜですか?

横田: 完全なる「トップダウン」で、めちゃくちゃ厳しく接していましたから。夜10時に「サボってんじゃねぇ!」と罵声を浴びせたり……。当然、社内も常にピリピリしていました。

仕事量も多かったので、日常的な長時間労働もありました。「働き方改革」が叫ばれる前の事ではありますが、1日20時間労働なんてことも…。その上、繁忙期の10~12月は全然休めない。僕だけじゃなく社員も皆、とにかく仕事が終わるまで帰れませんでした。そんな状況だったため、当然ながら離職率も高かったです。

「企業」と「人」の成長はイコールではない

――過酷な環境で、多くの方が退職されたと。

横田: はい。ただ一方で、 「離職率を減らす」ことを考えるのは、ある程度組織が出来上がってからじゃないと難しい とも思っています。

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