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連載:第24回 組織改革 その根幹

存続危機の老舗メーカーを蘇らせたリーダー。社員の主体性を引き出したマネジメント改革

BizHint 編集部 2026年3月26日(木)掲載
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「このままでは、会社に未来は無い」ライオンケミカル株式会社 代表取締役社長 田中源悟さんは、入社した当時をそう振り返ります。会社は経営不振であるにも関わらず、指示待ちが蔓延した組織……。まさに崖っぷちに立たされていたその会社を、田中さんは25年かけて売上高110億円・従業員数290名の企業へと生まれ変わらせました。その背景にあったのは、トップダウン経営の限界に気づき、自らのマネジメントを見直す決断でした。今では従業員が自ら考えて動き、主体的に働く組織へと変貌を遂げています。田中さんが組織を根本から変えるためにやめた、二つのこととは。詳しく伺います。

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「このままでは、会社に未来は無い」指示待ちから、主体性あふれる組織への軌跡

――田中さんが入社された頃、会社はどのような状況でしたか?

田中 源悟さん(以下、田中): まず簡単に会社の紹介をすると、当社は今年で141周年を迎えた老舗日用品メーカーです。現在は、OEMを含め1,500種類以上の商品を開発・製造・販売しています。

私は先代に会社の再建を託され、1999年に入社しました。当時は大手企業の100%下請け工場でしたが、経営は大きく傾き、不安や閉塞感が漂っていました。また、 長く上から指示された業務をこなし続けた結果、組織には指示待ちの体質が染み付いていました。 正直「このままでは、会社に未来は無いのでは」と大きな危機感を感じましたが、老舗企業の火を消してはいけないと、約20年間無我夢中で会社を引っ張り続けてきました。 まさに「トップダウン」「気合と根性」だったと思います。 結果ありがたいことに経営は安定し、2018年頃には年間売上高100億円という数字が見えてきました。

でも、その頃からある考えが浮かぶようになりました。私がいなくなったときに、この会社はどうなるのか……。私一人の力でできることには限界があります。 いつまでもトップダウンでは人材は育たない。希望を持って共に働ける仲間を、育てていかなければと強く感じました。

そう気づいたとき、私は マネジメントのあり方を根本から変える決断をしました。そして、二つのことをやめたのです。

それから数年、今では 従業員が私の指示を待たず自ら考え行動できるようになりました。 正直、私が知らないうちに動き始めているプロジェクトも多く、驚かされることも少なくありません。商品開発の面でも、ほぼ毎月新製品を生み出せる体制が整っています。 従業員一人ひとりが、確かに育ってくれていると感じますね。

――田中さんがやめた、二つのこと。それは、何だったのでしょうか?

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