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連載:第30回 中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

よいコンディションが「夢に挑む」マインドをつくる

BizHint 編集部 2020年10月6日(火)掲載
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元サッカー日本代表の鈴木啓太さんは2015年に現役を引退。現在はアスリートの腸内を研究して、腸内環境を改善するサプリメント開発やヘルスケアサービスなどを行うAuB株式会社の代表取締役として活動されています。後半では中竹さんが鈴木啓太さんの次のキャリアについてと、なぜ「腸」に注目をしたのかについて聞いていきます。

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Jリーガーの平均引退年齢は26歳、次のキャリアは?

中竹: 前半では、啓太さんがプロサッカー選手として、「うまい選手のためになることをする」という役割に徹し、日本代表のオシム監督はその役割を高く評価していた、というお話でした。ワールドカップ出場という最上位の目標に向かって、けしてスター選手ではない自分がどうすれば活躍できるかを自己認識した結果、自分自身に見出した役割でしたね。

後半では、啓太さんがどのようにセカンドキャリアに向き合っていったのか、掘り下げたいと思います。

啓太さんは、小さな頃から一途にサッカー選手を目指しながらも、「30歳まで続けられるだろうか」という不安を抱いていたと仰ってましたね。

鈴木: はい。自分のプレー技術に対して自信が感じられず、「30歳でサッカー辞めた後は、解説者になるのか? 監督になるのか? 何をすればいいんだろう……」という漠然とした不安は、わりと早い時期から抱いていました。実際のところ、サッカー選手の平均引退年齢は25歳ですから。

だから、高校生の頃、あの中田英寿さんが公認会計士の資格を取るために勉強していると知った時は、 「サッカー選手になった後でも、サッカーとは関係のない仕事を目指してもいいんだ」と、急に視界が開けた 気がしましたね。

中竹: それにしても、アスリートの腸内環境という、全くの異業種であるバイオテクノロジーの世界で起業するとはずいぶん思い切ったチャレンジに見えますが、きっかけは何だったのですか。

鈴木: たまたま知り合いのトレーナーから、「便の記録アプリをつくっている人がいる」という話を聞いたんです。僕の母は栄養士で、 便は字の通り、自分の体からの「便り」だからと、小さな頃から「自分のうんちをちゃんと見なさい」とよく言われていました。 高校生の頃からは、意識的にお腹を温めるようにしたり、腸内環境を改善するサプリメントも飲んだりしていました。

中竹: 確かにアスリートは体調管理に人一倍気を配る必要がありますが、啓太さんは現役時代も、とりわけ腸のコンディションに気をつけていたということでしょうか。

鈴木: はい。特に腸が大事だなと痛感したのは、アテネオリンピックのアジア最終予選です。代表選手の多くが下痢になり、体調を崩してしまった中で、問題がなかったのは、僕を含めて23人中たった5人だけでした。

今でこそ、”腸活”なんて言葉がありますが、母が昔から「人間は腸が一番大事」といつも言ってくれていたおかげで気をつけていたので、この時ばかりは本当に母に感謝しました。

中竹: その経験と、便の記録アプリをつくっている人との出会いが結びついたんですね。

鈴木: はい。でも、最初はビジネスにしようなんて思ってなかったんです。ただ、アスリートの腸内環境を調べて、それを改善することができたら、アスリートのためになるなと、ピンときたというか。

「”アスリート菌”なんていうのが見つかるかもしれませんよ」と言われて、「おー! そうか。それは世紀の発見になるかも」という勝手な妄想から(笑)。まだ現役でサッカーをやっていた頃なのに、もう1週間後くらいに「会社をつくろう」って決めていました。

中竹: 誰も目をつけていないところに、大きな可能性を感じますよね。良い腸と悪い腸って、ざっくりいうと、どう違うのでしょうか。

鈴木: 一般的に良い腸というのは、菌の種類が豊富だといわれています。さらに、アスリート500人以上の便を調べると、その多様性に加えて、 「酪酸菌」という菌が一般人に比べて2倍近く多かった んです。

酪酸菌は、悪玉菌の発育を抑制するほか、大腸の主要なエネルギー源です。また、酪酸が酸素を消費することで、大腸内がビフィズス菌や他の善玉菌の棲みやすい環境になると言われています。

中竹: 元々、アスリートというのは、食事や規則正しい生活に気を付けていますから、その努力が結果的に健康な腸をつくっているような気もしますが。

鈴木: それも要因としてあるかもしれません。腸内の多様性というのは、健康の指標のひとつです。多様性の高い腸内環境は、免疫力とも関連があるようです。

アスリートの場合、一般の人だと免疫力が下がってしまうほどの非常にハードなトレーニングを課されますが、それをなんとか多様な腸内細菌が食い止めているという見方もできるんです。

中竹: まさに組織と同じですね。最近ダイバーシティーと声高にあちこちで叫ばれていますけど、組織って結局、生産性と創造性なんですよ。特に多様性がないと、クリエイティブな発想は生まれてきません。啓太さんは、ご自身の会社の組織づくりに、こうした多様性は意識されていますか。

組織に多様性が必要なのはなぜ?

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