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連載:第4回 ポストコロナ時代の採用学

加速するオンラインでの採用、企業に求められるアクションとは?【採用学オンラインセミナー イベントレポート】

BizHint 編集部 2020年9月1日(火)掲載
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オンライン採用では、信頼や冗長さ、ローカルなコミュニケーションが企業と求職者が互いを評価する重要なポイントになります。今後の採用活動を成功させるために、企業はどのように考え、活動していけばいいのか。採用学研究所の伊達洋駆さん、神谷俊さん、服部泰宏さんがそのポイントについて語りました。本記事は、採用学オンラインセミナー『ポストコロナへの予期と対応』から、伊達洋駆さん、神谷俊さん、服部泰宏さんの鼎談の模様をレポートします。

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オンラインでは、信頼関係やローカルなコミュニケーションの重要性が高まる

神谷俊さん(以下、神谷): まず、それぞれの講演の感想をお話いただけますか?

伊達洋駆さん(以下、伊達): 今回のセミナーでは、採用のオンライン化をめぐって、「Swift Trustの構築」、「冗長なコミュニケーションの不足」、「口コミの性質」など、三者三様のお話をしました。一方で、“ローカルで情緒的なやりとり”の重要性について全員が触れていたのは印象的です。

オンライン採用で、その種のやりとりが重視されるのはなぜでしょうか。一般に、日本企業は一緒に働く“仲間”を探す採用をしますが、オンラインで合理的にやりとりするだけでは、企業も求職者もお互いに相手が“仲間”としてふさわしいかを判断しにくい。そこで、物理的に場を共有して、情緒的な合意を取るプロセスが必要になるのだと思います。オンライン採用が進んだことで、日本企業が前提とする「仲間探し」という採用のあり方が浮き彫りになったとも言えるでしょう。

神谷: コロナ禍以前を振り返ると、日本の企業でリモートワークを導入しているのは20%未満だったというデータもありました。従来より、日本はリモートワーク後進国と言われたり、リモートワークと相性が悪いという指摘もありました。これは、日本企業がこれまで培ってきた風土や、家族のような年功序列で企業社会を形成してきた影響があると感じます。

服部泰宏さん(以下、服部): 口コミ(Word of mouth)がテーマの研究論文は国際的にも多く、それだけ重要なコミュニケーションチャネルであることは間違いありません。特に大学という、閉ざされた狭い世界の口コミネットワークは、就活生の評価が過剰に高くなりやすく、ハブとなるキーパーソンがいると就活生により大きな影響を与えます。

実際、神戸大学のOBがある兵庫県内の会社に新卒で入社し、目ざましい活躍で若くして役員になり、優秀な神戸大生をどんどん引っ張って採用しているケースもあります。このようにローカルな口コミネットワークを逆手に取る戦略で採用を行う企業もあります。

神谷: 就活生にとって先輩やOBは何よりも信頼できる情報源ですよね。調査の一環で就活生にインタビューをすると、先輩の歩いたキャリアをそのまま辿るような行動をとる就活生が結構います。

近い未来の約束を求める傾向は他の世代でも。企業の情報は求職者のレディネス(準備性)に合わせること

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