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連載:第1回 【プロ・リクルーター カンファレンス2018】

変革を起こす人と組織のあり方【プロ・リクルーター カンファレンス 株式会社LIXILグループ 元CEO藤森氏×学習院大守島氏】

BizHint 編集部 2018年12月10日(月)掲載
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2018年8月8日に開催された「Pro Recruiter Conference 2018(プロ・リクルーター カンファレンス)」は、世界レベルで起きている人材獲得競争のなかで、“採用のプロ”として注目されるリクルーターにフォーカス。なぜ、いまリクルーターが注目を集めるのかを起点としながら、「2025年の経営における人と組織のあり方とは」をテーマに掲げ、第一線で活躍される経営者、人事担当者、大学教授に、採用・人事はどのような変化が必要なのかを問います。 その内容をレポートする第1回は、元株式会社LIXILグループ取締役代表執行役社長兼CEOの藤森義明氏と学習院大学経済学部経済学科教授の守島基博氏が登壇した「基調講演」の模様をお届けします。

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企業が生き残るために必要なのは“人”と“変革”

登壇者の藤森氏は日商岩井で10年間働いた後に、ゼネラル・エレクトリック(以下、GE)にヘッドハントを受け転職。25年間GEで勤務した後に株式会社LIXILグループの取締役代表執行役社長兼CEOとして迎え入れられました。サントリーホールディングス、武田薬品工業、資生堂など名だたる大企業が、社外から社長に就任したことで、“プロ経営者”は日本でも注目を浴びました。プロ経営者を社外から迎える意味について藤森氏はこう話します。

藤森義明氏(以下、藤森): 「なぜ企業が生き残るために変革が必要なのか? 『生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。変化に最もよく適応したものである』とよく言われます。いままさに第4次産業革命が起きようとしていて、これからの10~20年で起こる変化は、過去の100~200年に匹敵するスピードになります。では、なにが起きるのか? それは 『第4次産業革命』の他に、『グローバリゼーションの加速』『ディスラプティブ・イノベーションが業界を変える』『中国が世界一の経済大国になる』『先進国における老齢化の加速』。 これは間違いなく起こります。変化なしで企業は生き残ることはできません」

急速に変化する社会で企業が生き残るためには、トップから人を変えるのが重要。藤森氏は過去の経験からそう語ります。

藤森: 「人の流動性がトップからくる。これは非常に重要で、私もLIXILに入社したときに、ほとんどの部下と経営陣を変えました。最初になにを変えるかというと、まず人事。人事が変わらないと絶対に会社は変わらない。その思想は、GE時代に学びました。GEはエジソンにルーツを持つ会社です。しかし、企業が成功していくためになにが必要か? それは発明でも製品でもない。いちばん大事なのは“人”だと初代CEOのチャールズ・コフィンが掲げました。以降、 GEは“人”と同時に“変革”というキーワードで、長期的な視点で企業を変えつづけています

変革を起こす組織を創るために必要なプロセス

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