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商品回転率

2021年8月25日(水)更新

在庫が必要な商品(製品)の販売において、商品回転率は売上・利益を最大化させる上で重要な指標となります。商品回転率の向上は販売効率・投下資金効率を高めることにつながり、会社経営の重要指標となるROAにも大きな影響を与えます。今回は商品回転率(または在庫回転率)の定義や計算式・計算方法、売れ筋・死に筋商品の活用方法から商品回転率を向上させる対策をご紹介いたします。

商品回転率とは

近年、インターネットの発展やIT技術の発達により、大企業だけでなく、中小企業や個人事業主が店舗型ショップやインターネット通販を展開しやすい環境が構築されました。商品(製品)の販売において、商品回転率は重要な指標となります。商品回転率の定義や在庫回転期間・リードタイムとの関連性、さらには商品回転率の考え方を知ることで理解を深められます。

商品回転率の定義

商品回転率(または在庫回転率)とは、「一定期間内に商品がどれくらい売れたか」を示す指標で、一般的に売上高(売上原価)を平均在庫高(平均在庫金額)で割った計算式で求められます。

主に製造業や小売業を営む企業や個人経営者が商品の仕入れから販売に至るまでの速さを示す指標として使われています。また、製造企業や卸売企業においても平均在庫高の計算に、その業界・業種特有のコストを含める場合があります。

一般的に商品回転率が高いと、その商品(製品)がよく売れており、店舗の売上・利益に貢献していることがわかります。一方で、商品回転率が高すぎると在庫切れを起こし、商品販売の機会損失につながってしまいます。逆に商品回転率が低いと、その商品(製品)の販売が上手くいっておらず、売れ残り(不良在庫、または滞留在庫)が発生するリスクが高くなります。

商品回転率の把握は顧客ニーズや売れ筋・死に筋商品の把握にもつながり、過小・過剰在庫による機会損失を防止することにもつながります。

商品回転率の計算方法

自社の販売状況を知る上で、商品回転率の算出は重要な業務のひとつです。適正在庫を実現する上でも正しい商品回転率の計算式・計算方法を知っておく必要があります。今回は商品回転率の基準や計算式・計算方法だけでなく、商品回転率と関連性が高い在庫回転期間の計算式もご紹介します。