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連載:第3回 金融

都内23の信用金庫、貸出金、預金積金残高がともに増加。新型コロナ関連の融資が影響か

BizHint 編集部 2021年1月18日(月)掲載
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帝国データバンクは、東京都内に本店を置く23の信用金庫の2020年9月中間期、貸出金、預金積金残高の調査結果を発表しました。本調査によると、2020年9月末は半年前、1年前と比べ、貸出金残高と預金積金残高がともに増加していることがわかりました。コロナ禍で厳しい経営を強いられている中小企業にとって、地元に寄り添った経営活動を実施している信用金庫の役割は大きいと言えそうです。

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2020年9月末の貸出金残高合計、半年前と比較して8%以上増加

2019年3月末、2020年3月末、2020年9月末の貸出金残高を比較しました。2020年9月末時点の23金庫の貸出金残高の合計は15兆2541億7100万円となっており、2020年3月末(14兆481億5100万円)と比較すると1兆2060億2000万円増加(8.58%増)しました。

信用金庫別のデータを確認すると、貸出金残高が1兆円を超えているのは、2兆3267億円の「城南」、1兆5639億円の「西武」、1兆3582億円の「朝日」、1兆2849億円の「城北」、1兆1907億円の「多摩」、1兆1122億円の「東京東」の6金庫です。

2020年3月末比で2ケタの伸びを記録した信金は、「朝日」(19.26%増)、「興産」(16.43%増)、「小松川」(13.33%増)、「巣鴨」(11.18%増)、「足立成和」(10.81%増)、「亀有」(10.68%増)、「西京」(10.43%増)の7金庫でした。

最も伸び幅の多い「朝日」は、かねてから事業性融資を得意としており、さらに緊急事態宣言以前から営業員に対してタブレットを支給していたことで緊急事態宣言下においても自宅で業務が可能だったこともあって、他信金より多くの事業者に向けて融資を実行できたと考えられます。

貸出金でもトップの「朝日」が増加率もトップに

次に預金積金残高です。2020年9月末時点の23金庫の預金積金残高の合計は27兆6739億4100万円となり、2020年3月末(25兆5090億8600万円)比で2兆1648億5500万円増加(8.49%増)しました。新型コロナウイルス対策の制度融資を受けた企業の預金が増加した影響などで、全23金庫が預金積金を伸ばしたとみられます。

2020年9月末時点で、預金積金残高が1兆円を超えているのは、3兆8903億円の「城南」、3兆921億円の「多摩」、2兆6518億円の「城北」をはじめ、「西武」「朝日」「東京東」「巣鴨」「さわやか」「芝」「東京」の10金庫です。

2020年3月末比で最も預金積金残高の増加幅が大きかったのは、14.58%増加した「朝日」でした。次に小松川」(13.08%増)、「東京」(11.40%増)、「西京」(11.07%増)と続いています。

貸出金でもトップだった「朝日」が、増加率もトップという結果となりました。

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000229.000043465.html

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