連載:第21回 IT・インターネット
世界の多くの国でApple人気が低下、中国ではAndroidが8割超える
長らく続くAndroid端末とiPhoneのシェア争い。近年は廉価なAndroid端末がアジア圏を中心に勢力を拡大させてきましたが、米中貿易摩擦の影響で、中国でのiPhone人気が大きく下落。さらに5Gを巡る米中の思惑、新型コロナウイルスの影響も加わり、大規模な変動が起こりうる状況になってきました。こうした背景を受け、主要40か国におけるモバイルOS・機種のシェアについて、アウンコンサルティングが調査を行っています。
中国を含む計14の国・地域で、Androidのシェアが80%以上を記録
この調査は、OECD加盟主要国を中心とした世界40の国・地域について、スマートフォン普及率、そのOS、端末機種のシェアなどを探ったものです(調査対象期間:2019年3月~2020年3月)。
まず日本は“iPhone好き”と言われている状況に変化はなく、iOSおよびAppleがシェア1位でした。ただしその数字は若干下がり6割台となっています。端末機種メーカーではAppleに次いでSonyが2位になっています。
一方、中国を含む計14の国・地域で、Androidのシェアが80%以上を記録しました。とくに中国でAndroidシェアが80%を上回ったのは、2013年以来7年ぶりで、中国におけるAppleブランドの凋落を感じさせます。14の国・地域では、アジアが7国(中国、インドネシア、フィリピン、インド、イラン、トルコ、アラブ首長国連邦)を占めていました。安価で高機能な機種が増えた結果、比較的高価で選択肢が少ないiPhoneから、OppoやHuaweiなどの端末に乗り換えた人が増えたと見られます。
機種で見るとSamsungの人気が強く、多くの国で、Appleと1位・2位を争っています。Samsungと他Android機種が1位・2位を占める国も目立ちます。
ただし、80%以上のAndroidシェアを単一機種で制しているのではないため、シンガポールやベトナムのように“OSシェアはAndroidが7割以上だが、機種シェアではAppleが30%台で1位”という、おもしろい逆転現象も起こっています。
調査方法
調査主旨:世界40カ国、主要OS・機種シェア状況
対象国:OECD加盟主要国を中心に抽出
各国人口参照元:Worldometers.info
OS・機種データ参考:StatCounter
スマートフォン普及率参考:Consumer Barometer with Google
調査対象期間:2019年3月~2020年3月
調査実施時期:2020年4月1日~20日
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000034654.htmlhttps://www.auncon.co.jp/corporate/2020/0512.html
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