連載:第98回 IT・インターネット
「企業IT動向調査2026」速報値、「AI関連の投資・利用料増加」による予算増加に注目
BizHint 編集部
2026年2月26日(木)掲載
一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(略称:JUAS)は、「企業IT動向調査2026」の結果を発表しました。この調査は経済産業省の監修を受けて行っているもので、1994年度からスタート。IT予算やその使途、業種別の傾向、DXの推進状況などを集計・分析しています。
IT予算の伸び率「DI値」から現状を考察
情報システム・ユーザー企業のIT予算は引き続き増加傾向にあり、25年度のIT予算が「前年度と比較して増加した」した企業は全体の52.6%でした 。
IT予算DI値の推移
「増加」から「減少」を差し引いた指標であるDI値(計画値:実際の伸び率)は43.3ポイントで、5年連続で上昇中。26年度に対するDI値(予測値:増減の予測から算出)も39.9ポイントと高水準です。
IT予算の増加理由
「IT予算が増加した理由」については、「既存システム・基盤の刷新・更新・増強」66.3%、「円安・人件費高騰・ベンダー提供価格の値上げ等の影響」46.6%、「クラウドサービス増加」45.0%が上位。もっとも大きな伸びを見せたのは「AI関連の投資・利用料増加」でした。
業種別のIT予算の増減
「業種別のIT予算の増減」を見ると、「建築・土木」のDI値(計画値)が56.2ポイントで、全業種で高い水準を維持。「サービス」のDI値は47.5ポイントで、24年度の32.9ポイントから、大幅に伸長しました。
DX推進状況別 IT予算の増減
「DX推進状況や売上規模によるIT予算の増減」については、これまで「自社はDX推進できていると考えている企業」「売上高が大きい企業」ほどDI値が高い傾向がありましたが、近年はその差が縮小しています。これは、円安や価格改定といった「不可避的なコスト」が課題となっていると推察されます。

_IT投資で解決したい現在直面している経営課題
最後に「IT投資で解決したい現在直面している経営課題」を聞くと、「業務プロセスの効率化・スピードアップ」34.6%が最多。業種別ではやや分かれ、「建築・土木」では「効率化への期待」49.3%が非常に高く、「金融・保険」では「既存ビジネスの強化」28.6%や「新規ビジネスの創出」26.2%が上位を占めるなど、業種ごとのIT活用の特色が垣間見えます。
調査方法
調査期間:2025年9月6日~10月22日 調査方法:経済産業省商務情報政策局の監修を受け、JUASが実施 調査対象:東証上場企業とそれに準じる企業の4500社 回答数:957社 DI値:DI値(計画値)は、前年度の予算に対する当該年度予算の伸び率を元に算出、DI値(予測値)は、翌年度IT予算の増減傾向予測を元に算出
プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000160762.html
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