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連載:第14回 組織改革 その根幹

「やりがい」の価値観を社員に押し付けていたリーダーが気づいた、組織づくりの本質

BizHint 編集部 2025年10月22日(水)掲載
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平均年齢28歳、平均年収666万円、離職率は業界平均の3分の1――。不動産売買を展開するフロンティアホールディングスは、若手が活躍する成長企業として注目を集めています。しかし、ここに至るまでの道のりは平坦ではありませんでした。「創業からしばらく、若手社員の定着率が低かった」と社長の中西栄仁さんは振り返ります。組織が変わったきっかけは、2014年に初めて開始した新卒採用。「仕事で成果を出すことも大切ですが、プライベートの時間も大切にしたい」という若手社員の声が、中西さんの価値観を根底から大きく揺さぶりました。詳しく伺います。

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「やりがいだけでは若手は辞める」。新卒採用で突きつけられた現実

――まず、御社の状況について教えてください。

中西栄仁さん(以下、中西): 社員数は現在375名で、入社3年以内の離職率は世の中平均3分の1以下の17%です。特に最近では、Great Place To Work® Institute Japan(GPTW Japan) が発表した「2025年版『働きがいのある会社』若手ランキング中規模部門」で3年連続1位を獲得することができ、若手社員が定着している企業として認知いただけています。

ただ、ここに至るまでには長い道のりがありました。 かつては若手社員が定着しない組織だったんです。中途採用で入社してくれた若手社員もいましたが、彼らは当時の会社の風潮に合わせるような動きをしがちで、最終的に我慢できずに辞めてしまって組織に新しい風が入らない、という状態がしばらく続いていました。 「さすがにこのままではいけない」。そう思い、若手社員の定着を目的に2014年から初めて新卒採用を開始することにしました。

この新卒採用こそが、組織が変わったきっかけとなったんです。そしてそれまで、私が思い込んでいた「仕事で成果を出し、売上を上げることに全力を注げば社員は幸せ」という、やりがいに対する考えが、覆されることになります。

――詳しく教えてください。

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