連載:第25回 医療・医薬・健康
従業員のワクチン接種状況を把握していない企業は3社に1社、楽観視している企業が多い?
日常生活の正常化に向けて、新型コロナワクチンの一般接種や職域接種が本格化しています。一方で、緊急事態宣言の乱発、変異株の出現などに対する不安も高まっており、三密回避・マスクや手洗いの励行といった従来の回避策の継続が求められているのが現状です。企業においてもあらためて、業績への影響、従業員の状況把握が求められるようになりました。
新型コロナのマイナス影響、1年5か月ぶりに6割台まで減少
帝国データバンクの最新調査(2021年7月時点)によると、新型コロナウイルス感染症の業績への影響について、「マイナスの影響がある」とした企業は69.3%(6月比2.6ポイント減)で、高い数値ではありますが1年5か月ぶりに6割台まで減少しました。
業種別では、「マイナスの影響がある」と回答したのは「飲食店」が最も多く90.9%。以下「医薬品・日用雑貨品小売」90.0%、「繊維・繊維製品・服飾品卸売」89.9%、「旅館・ホテル」87.8%、「出版・印刷」84.5%が上位となりました。これらの業種では、売り上げの低迷、ワクチン対策の出費増がネックとなっているようです。
逆に「プラスの影響がある」としたのは「飲食料品小売」「教育サービス」各16.7%などで、大きく明暗が分かれました。
そして、「自社の従業員(接種希望者)のワクチン接種状況」について把握しているかどうかを聞くと、「把握している」(希望者はほとんど接種した+希望者はある程度接種した+希望者もあまり接種していないの合計)との回答は66.7%で、3社に2社が把握していました。
全体としては、ワクチン接種拡大への期待で企業の楽観視が拡大しているようですが、変異株についてはまだまだ注視すべき段階と思われます。ワクチン接種については、企業も積極姿勢を示すことが望まれるでしょう。
調査方法
調査期間:2021年7月15日~31日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国2万4,285社
回答数:1万992社(回答率45.3%)
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000332.000043465.html
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