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連載:第2回 金融

最新技術に無力? 金融機関のリスク管理職「AIのリスクを適切に評価できる」との回答はわずか11%

BizHint 編集部 2020年1月30日(木)掲載
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「AI」「ブロックチェーン」「RPA(Robotic Process Automation)」など、さまざまな最新技術が急速に普及しています。一方で、こうした複雑な技術に対して、管理職は、十分に理解しているとはいえない現状です。アクセンチュアは、世界の銀行・保険・証券分野でリスク管理部門を率いる管理職に、新技術に対する意識調査を実施しました。

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新技術の導入は、想定外のリスクを発生させる? それに対して管理職は……

「Accenture 2019 Global Risk Management Study(アクセンチュア2019グローバルリスク管理調査)」によると、金融機関のリスク管理部門を率いる管理職の大多数が、自身が破壊的技術のリスクを適切に評価できる能力があるとは考えておらず、7割超が「自身のスキル向上よりも速いペースで複雑なリスクが発生している」と認識していました。

具体的な新技術ごとに、「導入する際のリスクを適切に評価できる」と回答したリスク管理部門管理職を見ると、「クラウド」は比較的多く43%ながら、「ビッグデータ」は18%まで低下。「人工知能(AI)」11%、「RPA」9%、「IoT」6%、「ブロックチェーン」5%など、すでに一般消費者にも滲透しつつある技術に対しても、適切な評価を下す自信が欠如していました。

この他でも、「相互に関連する複雑かつ新たなリスクがかつてないほど急速に発生している」72%との回答があった一方、「リスク管理部門が一定の効果を上げているのは、外部のリスク環境の変化への迅速な対応のみ」は42%と差異が発生しています。“急速な変化や新リスクに、管理部門が迅速に対応できていない”現状が浮き彫りになったと言えるでしょう。しかしながら「ビジネス成果の向上にリスク管理部門が果たす役割の重要性を他部門が認識している」と考えた回答者は、55%に留まっています。

リスク管理部門は、リスクへの認識を新たにしつつ他部門と協調し、従来の枠組みにとらわれない対応を推進することが今後の鍵となるでしょう。

調査方法

調査概要:Accenture 2019 Global Risk Management Study(アクセンチュア2019グローバルリスク管理調査)として実施。
調査期間:2019年3月~4月
調査方法:電話インタビュー(CATI)、調査機関:Longitude Research
調査対象:金融機関のリスク管理部門を率いる管理職
調査人数:683人

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000233.000019290.html

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