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連載:第1回 人事から「働きたい会社」を作る【ライフル羽田幸広さん×河合聡一郎さん】

トップのビジョンを人事はどう実現化すべきなのか?【ライフル羽田幸広さん×河合聡一郎さん】

BizHint 編集部 2018年3月15日(木)掲載
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『日本一働きたい会社のつくりかた』(PHP研究所刊)の著者であるライフル執行役員人事本部長の羽田幸広さんと、ラクスルの創業メンバーであり、人事マネージャーとして組織創りを担ってきた河合聡一郎さん。人事担当として、強烈なビジョンを持つトップといかに対峙してきたか。どうすれば優秀な人材が働きたいと思う会社になれるのか。おふたりに、組織づくりの真髄を語り合ってもらいました。

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「やりたいこと」が一致する人材を採用する

河合聡一郎さん(以下、河合): 僕自身、「トップのビジョンを実現するのは強いカルチャー創りと徹底した採用活動である」という想いが日増しに強くなっていますが、羽田さんはいかがですか。

羽田幸広さん(以下、羽田): 僕もそう思います。当社では「社員は同志」と考えていて、新卒採用の 説明会では「うちは『会社がやりたいこと』と『その人がやりたいこと』のベクトルが合っている人だけを採用する」と明言 しています。会社が掲げるビジョンやその会社が醸成してきたカルチャーが好きか、嫌いか。シンプルですが、そこが最も重要だと考えています。

河合: 人事としては、社長のビジョンと成し遂げたい事業をどう理解し、マッチした人材をどのように採用していくのかという課題もありますね。

羽田: 実は僕自身、29歳で入社した当時は右も左もわからない状態でした。それまでは営業や営業企画のような仕事しか経験がなかったので、「人事の役割」が正直よくわかっていなかったですし、実はビジネス書もほとんど読んだことがありませんでした。人事の専門的見地から「採用は大事」という結論に達したどころか、そもそも何をすればいいのかわからなかったのです。

そこで、当時はオフィスに人材関連の会社の飛び込み営業が大勢来ていたので、片っ端からつかまえて話を聞いた結果、「どうやら採用が一番大事らしい。ならば、採用を頑張ろう」という程度(笑)。

さらに、「会社のビジョンを実現するために組織は組成される。ならば、採用もそのビジョンに共感した人でないとダメだろう」と、素人だったのでシンプルに考えました。新卒採用でも、説明会では一般的に仕事内容や一日の流れなど説明することも多いようですが、当社はとにかくビジョンと戦略だけを伝える。こうした採用活動をスタートしたのが2006年頃のことです。

河合: ビジョンのお話し、本当に共感します。私も、ラクスルにジョインしたのは、代表の松本恭攝さんの「仕組みを変えれば世界はもっと良くなる」というビジョンに惹かれたのがきっかけです。共通の知り合いや友人もいなかったけれど、Twitterで自ら声を掛けて、飛び込みました。

人材系の業界に居たり、BizReachの立ち上げの経験から、「採用/組織」の大切さは感じていましたが、いざ人事としての役割はどういうものかは、羽田さんもおっしゃる通りで、私自身も最初は試行錯誤でした。

ただ、やはり採用活動は非常に大切だと言う想いのもと、初期からこだわって取り組んでいました。

羽田: 僕も最初の数人の採用は特に重要だと思います。

トップのビジョンを人事が理解するという点では、ベンチャーの創業期など、 組織が小さいうちは、社長と人事の距離も近く、採用方針のすり合わせがしやすい 側面はありますね。 組織が大きくなると、「採用目標を達成するための採用」になることがあり、するとズレが生じてしまいます ね。

ビジョンにマッチしない人材は組織を弱らせる

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