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連載:第2回 経済学者・飯田泰之さんが語る「会社の生産性を上げる方法」

「10年後の日本人に求められる働き方」【明治大准教授・飯田泰之さん】

BizHint 編集部 2017年12月11日(月)掲載
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「生産性」「効率化」と言う言葉が叫ばれて久しい昨今、多くの企業が自社の生産性を上げるため、様々な施策を行っています。経済学的見地から見たとき、日本企業の生産性を上げるために必要なことは何なのでしょうか。マクロ経済学者である飯田泰之さんに「いま日本人経営者や人事が考えるべき生産性を上げる方法」を伺いました。

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10年後の会社員は、会議資料は自分で作らない

AIやロボットが進化を続ける昨今、10年後、あるいは20年後には、日本人の仕事は大きく様変わりしていくはずです。変わりゆく日本社会のなかで、我々はAIやロボットとどのように向き合っていくべきなのでしょうか。マクロ経済学者の飯田泰之さんは 「感情がパフォーマンスに影響しない仕事は、どんどんロボットやAIに代替されるはず」と指摘 します。

「人間が仕事のパフォーマンスを上げる上で最も重要なものは『自分でこの仕事を選択した』という自己肯定感です。満足度などの感情が発生しない仕事は、どんどんロボットやAIにとってかわられていくでしょう。例えば、会議資料を作るなどは、人間の仕事ではなくなると思います」

では、わたしたちは何をするべきなのでしょうか。それは、 「いまあるテクノロジーをどのように使いこなすかという使い道を考えること」 だと飯田さんは言います。

AIでよく話題になるのは自動運転車。完全無人での自動車運転が可能になれば、ドライバーは不要になり、大量の失業者を生むのでは……との予想もある。

「完全無人の自動運転は、いわゆるレベル5と言われる段階です。ただ、法整備やメーカー側のリスクなど懸念点が大きく実用化には程遠いのが現状。先日、アウディがレベル3で『高速道路での自動運転』が可能になった車種を出しましたが、労働組合からの反対なども強く普及には時間がかかるでしょう。それよりも、もっと効率的にAIを使う方法を考えるべきです。

例えば、配達の分野。ネットショッピングの普及で、配送業者が悲鳴を上げています。どの家の住民は、どの時間帯なら宅配便を受け取るのか。どの順番で回ればロスがでないかといった観点で配送状況のデータをAIに食わせれば、最適配送経路が分析できます。このくらいのAI(というほどのものでもないですが)活用であれば、現在の技術でも十分実現可能です」

蒸気機関車の発明者は、自分の発明が機織り機になると想像していたか?

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