連載:第41回 建設業
建設業のSaaS活用、約8割が「効率UP」約4割が「1日1時間以上時間削減」を実感


建設業におけるDX推進として拡大したSaaS導入。会計ソフト・勤怠管理システム・請求書管理システムと多岐にわたりますが、それまでのデータ更新の手間、ケアレスミスの発生、管理の煩雑さなどが大きく解消されています。特に、コロナ禍以降のリモートワーク普及により、Excelベースの管理体制の限界がとなり、より効率的な業務管理システムが必要とされるようになりました。

SaaS導入はコスパ優先、社内稟議も「費用対効果が分かる資料」が決め手に
ミツモアは、建設業におけるSaaS導入の実態を探るため調査を実施。SaaS(例:kintone、Salesforce、Slack、Chatwork、freee、マネーフォワードクラウド、ANDPAD、Photoruction等)の導入推進に関わった責任者・実務担当者104人を対象に、アンケートを行いました。
まず「SaaS導入前、主にどのようなツールで業務管理を行っていましたか」と聞くと、会計ソフト・勤怠管理システム・請求書管理システムのいずれでも「Excel・Googleスプレッドシート」47.1%がほぼ半数で最多。その他では「紙ベースの管理」「Word文書・Googleドキュメント」という声もありました。
SaaS導入済みの388人に「SaaS導入前の業務において、どのような課題を感じていましたか」と聞くと、会計ソフトは「データ更新の手間が大きかった」、勤怠管理システム・請求書管理システムは「ファイル管理が煩雑だった」、請求書管理システムは「ファイル管理が煩雑だった」と業務ごとに課題が異なることがわかります。
また「SaaS導入後1か月あたりどの程度の時間を削減できましたか。もっとも削減時間が多いSaaSを対象にお選びください」という設問には「10時間~30時間」36.4%、「31時間~50時間」32.7%との回答が多数を占め、1日1時間前後の削減が獲得されているようです。ただし「SaaS選定時に重視した評価項目」では、「導入コスト」52.9%、「運用コスト」44.2%、「操作の簡単さ」43.3%などが上位で、コスパが重視されていました。
そのためか「社内稟議を通す上でもっとも決め手となった材料」でも、「費用対効果が分かる資料」33.6%が最多。以下「同業他社の導入事例・実績資料」30.7%、「法規制・監査対応に関する説明資料(ガイドライン適合証、監査レポートなど)」26.0%が続きました。
調査方法
調査期間:2025年7月8日~9日
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査対象:建設業(従業員数50名以上)に勤めており、過去2年以内に、Excel等のシステム化されていない業務運用からSaaS(会計ソフト・勤怠管理システム・請求書管理システム)への移行で導入決定・推進に関わった責任者または実務担当者
調査人数:104人
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000026519.html
https://meetsmore.com
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