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U理論

2018年8月29日(水)更新

国際競争が増す中で、新たな価値を生み出すためにはイノベーションの創出が欠かせません。そんなイノベーションを起こす上で注目されているのが、組織や個人の課題に本質的な解決をもたらすといわれる「U理論」です。今回はU理論の意味や注目される背景、U理論のプロセスから実践方法までをご紹介いたします。

U理論とは?

U理論は、 イノベーションや組織改革を生み出すための本質的な解決策として注目されています。U理論は比較的に新しい理論です。まだまだ認知されていないことも多いので、この機会にU理論の意味をしっかりと押えておきましょう。

U理論の意味とは?

U理論とは、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校の経営学部上級講師、オットー・シャーマー博士によって提唱された、新たな現実を生み出すための理論です。オットー博士は世界中のリーダーへのインタビューや、イノベーションの仕事を通じた経験を調査し、組織や集団がイノベーションを起こすために、どのように リーダーシップ能力を開発するべきかを目的とした理論でもあります。結論に至るまでのプロセスがUの字に似ていることから、U理論と名付けられたといわれています。

また、U理論はイノベーションの創出だけでなく、個人や組織、社会など幅広い枠組みで、共通した変容と創造のプロセスを生み出すことも可能です。日本では、組織進化プロセスコンサルタントの中土井僚氏が翻訳を手掛け、U理論を基にした同氏のコンサルティングにより、業績低迷や風土悪化に苦しむ数々の企業がV字回復を果たしています。

このU理論は単なるフレームワークの提示に終わることなく、個人・集団が実行できる実践的なプロセスを紹介しており、すぐに実践が可能です。さまざまな要因が絡み合った課題に対して、必要不可欠といわれるリーダーシップと新たな集合意識を向上させる効果が期待できます。

U理論は7つのプロセスで実践し、感覚的な「何か」を得て、行動することが前提となります。この感覚的な「何か」はそれまで持っていた知識や経験などを一切手放すことから生まれるため、商品開発や斬新なアイディア、考え方の創出につながります。

PDCAとの違いは?

ビジネスマンであれば、一度は聞いたことがあるPDCAサイクルは計画・実行・評価・対策を柱とした業務改善のための手法で、さまざまなビジネスシーンで取り入れられてきました。このPDCAサイクルは仕事を行なう上でとても重要な作業であり、業務改善だけでなく、売上向上や問題解決などにも貢献しています。

このPDCAサイクルは過去の計画と実行を評価し、対策を行なうプロセスを辿るため、「過去からの学習」と定義づけることができます。一方で、U理論は過去から理由や正当性を学ぶのではなく、瞬間的・感覚的に生まれる「何か」を即興的に実現していく「出現する未来からの学習」と定義付けています。