close

はじめての方はご登録ください(無料)

メニュー

BizHint について

カテゴリ

最新情報はニュースレター・SNSで配信中

連載:第23回 人材育成 各社の取り組みを追う

ドコモ、社員の自律を後押しする独自の1on1。キャリアデザイン室長、伝えるための葛藤

BizHint 編集部 2026年4月15日(水)掲載
メインビジュアル

役職も部署も関係なく、社員どうしが気軽に一対一で話せる仕組み「ふらっと1on1」。NTTドコモが独自に社内展開するこの施策は、同社が人的資本経営を推進する上での重要な機能として、社員のキャリアに対する自律的な思考と行動を後押ししています。今回は同施策の誕生経緯や運用方法、またその成果、さらには責任者として向き合う上での課題などについて、総務人事部キャリアデザイン室の室長 室住篤子さんらにお話を伺いました。

メインビジュアル

社員のキャリアを後押しするドコモ独自の1on1。推進責任者の葛藤

――貴社が実践する「ふらっと1on1」の目的や、生まれた背景について教えてください。

室住 篤子 室長(以下、室住): いわゆる上司と部下の「1on1」については、それこそ10年以上前から社内文化として定着していました。現在も各部署・チームそれぞれで月に一回や隔週、週次などで行っています。

一方で 「ふらっと1on1」は、対話の相手が「全く異なる部署の人」であり、その目的を「個人の成長」や「自律的なキャリアの思考・行動サポート」に置いている 点が、旧来の1on1と大きく異なる点です。

「ふらっと1on1」が社内施策として生まれ、また推進してきた背景には、主に二つの理由があります。

一つはコロナ禍の教訓です。出社が当たり前だった頃は、自分の周囲に他部署のスタッフが普通にいて、何気ないコミュニケーションが自然と起きていました。いわゆる横・ナナメの関係ですね。

それが突然すべてなくなってしまったことで、組織としての一体感が希薄になっていきました。そこで 「自部署以外の人と気軽に会話ができる、接点が持てる場」 を作ったことが、そもそものきっかけでした。

そしてもう一つの理由は、当社が進める人的資本経営の中の一施策という側面です。

当社は人的資本経営を推進する中で、社員が「社内外のダブルワーク施策や社外OJT施策」などで組織の枠を超える「越境」と、自らキャリアを築く「自律」を主要なテーマに掲げています。しかし普段の業務や所属部署にいるだけでは、その視点や思考がどうしても似たような価値観の中に埋もれてしまいます。

そこで 「まったく異なる部署・役職・キャリア・エリアの人と対話することで、異なる知見を得る機会」を作るため、また様々な属性を横断した「横・ナナメの対話」が気軽にできる仕掛け として「ふらっと1on1」を推進していきました。

そもそも、キャリアを考えるために知見を得るぞというはっきりした目的意識がなかったとしても、“対話を通じてお互いに内省が深まったり、自分の考えや強みが言語化・整理されていく意味も大きかったと思っております。

こうした背景もあり、「ふらっと」という名称には「フラット(上下がなく対等)」と「ふらっと(気軽に)」を掛け合わせた意味が込められています。

――「「社内外のダブルワーク施策や社外OJT施策」をはじめとした)越境」や「キャリアの自律」を全社推進するにあたっての課題や、工夫されていることはありますか?

室住: 会社という組織の構造そのものに起因することで、私個人としても、またキャリアデザイン室の責任者としても、 なかなか答えが見出せない問い、葛藤 があります。

――その問い、葛藤というのは?

この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})

close

{{selectedUser.name}}

{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}

{{selectedUser.comment}}

{{selectedUser.introduction}}