close

はじめての方はご登録ください(無料)

メニュー

BizHint について

カテゴリ

最新情報はニュースレター・SNSで配信中

連載:第6回 なるほど!読んだ気になる 書籍要約

【要約掲載】日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用(大湾 秀雄著)

BizHint 編集部 2017年8月25日(金)掲載
メインビジュアル
メインビジュアル

要約者レビュー

女性の管理職育成が遅々として進まないのはなぜか。採用時の情報はその後のパフォーマンスを予測できているのか。優秀な社員の定着率を挙げるには何が必要か。こうした課題に頭を悩ませている経営者、人事部は少なくないだろう。働き方改革や女性活躍推進、メンタルチェック導入などにより、人事部は数値目標を立て、組織変更や人事施策の効果を検証、改善することが、これまで以上に求められるようになった。

こうした戦略的人事設計に伴走してくれるのが本書である。ビジネスでは客観的なデータをもとにPDCAサイクルを回すのが常である。しかし、こと人事領域になると、評価と改善活動が欠けており、実務家のための体系的な方法論も確立されていないと著者はいう。そこで、本書は科学的なフレームワークで人事データを分析し、その結果を適切に解釈するための方法を、データ分析の豊富な実例とともに解説する。読みやすさを担保しながらも、統計学、計量経済学に明るい読者に向けた専門的な解説が各章に盛り込まれているという充実ぶりだ。

人事データは施策の効果検証を下支えするだけではない。それらを定点観測することで、予想外の新たな気づき、セレンディピティが誘発されるという。データは組織変革における「宝の山」であり、それを駆使するための統計的センスを磨くことの重要性は計り知れない。

人事部の役割自体が問い直されている今、率先して会社の課題解決を図っていく戦略人事へと変貌を遂げたいのなら、本書を読まない理由はない。(松尾 美里)

本書の要点

  • これまで人事データがPDCAサイクルの評価や改善に活かされることは少なかった。今後は、施策の導入や制度変更の影響を評価する際に、蓄積された人事データを活用すること、統計センスを身につけることが、いっそう重要となる。
  • データを視覚化することで、より説得力の高い改善提案を経営陣に投げかけられるようになる。
  • 元管理されたデータ、統計スキルの蓄積、業績指標の考案、気づきを得るための問題意識などを通じて、エビデンスに基づく施策立案や制度設計を行うことが人事に求められている。

この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})

close

{{selectedUser.name}}

{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}

{{selectedUser.comment}}

{{selectedUser.introduction}}