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連載:第45回 成長企業 社長が考えていること

「お金のことばかりじゃないか」と目が覚めた経営者。16年貫いた「人材教育」が会社を急成長させた

BizHint 編集部 2023年6月28日(水)掲載
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株式会社リグアは、接骨院・整体院向け経営コンサルティングに特化した上場企業です。 代表取締役社長の川瀨紀彦さんは、とある失敗から一度は会社を離れた経験がありました。その時の反省から事業転換を行いリグアは設立16年で上場します。その驚異的な成長力の背景には盛和塾での学びと、社長自ら社員教育を行う人材ファーストの考え方があるといいます。 川瀨さんの気づきと理念を社員に浸透させるためのアプローチについてお話をうかがいました。

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株式会社リグア
代表取締役社長 川瀨紀彦さん

1976年生まれ。金融サービス業、ホテル再生業を経て2004年に株式会社リグアを設立。「健康」と「金融」をキーワードに接骨院に対する経営コンサルティング事業を立ち上げる。2020年3月、東京証券取引所 マザーズ市場に上場(証券コード:7090)。


「お金のことばかりじゃないか」。後悔が経営者を目覚めさせた

――創業者が創業した会社を離れて、まったく別の会社で働くというのはかなり珍しいのではないでしょうか。

川瀨紀彦さん(以下、川瀨): なかなか聞いたことがないと思います。

――どうして創業会社を離れて、そして戻ってこられたのですか?

川瀨: リグアは元々接骨院からスタートした事業でした。経営は好調で2007年頃には上場を目指して事業に力を入れていたのですが、実は接骨院の店舗経営という事業は上場が難しい業種なんですよ。おもしろいくらいに経営は順調だったのですが、それが分かってから意気消沈してしまって…

そんな時、別業界のコンサルティングをしている会社から副社長としてお誘いがありました。我々と同じく上場を目指しており、しかも業績が好調なら上場も夢ではないとのこと。接骨院での上場の夢が遠のいた私は、上場で得た利益を接骨院に還元することを条件に社内から理解を受け、そのオファーを受けることにしました。

ところが、入社して1年くらいでその会社をやめることになったんです。自分が創業当時の理念から離れていることに気がついて…

――1年でやめたというのはどういうことでしょうか?

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