close

はじめての方はご登録ください(無料)

メニュー

BizHint について

カテゴリ

最新情報はニュースレター・SNSで配信中

連載:第32回 経営危機からの復活

“組織崩壊”という危機に瀕しながらも会社を存続させた経営者が、何に気付き「人が辞めない会社」を作り上げたのか

BizHint 編集部 2022年11月10日(木)掲載
メインビジュアル

働く人が幸せで、それが業績にも繋がる。ある意味理想ですが、その因果関係は概念ではなく、研究され根拠のある“ファクト”なのです。フルカイテン株式会社代表の瀬川直寛さんは、事業存続のための強権発動的なマネジメントで大量退職を経験するも、今ではほとんど人が辞めない組織に。社員数は倍に、売上高についても前年比約2.5倍と、確実な成長を遂げています。この秘訣が「社員が幸せに働ける組織づくり」なんだそう。詳しくお話をお伺いしました。

メインビジュアル

フルカイテン株式会社
代表取締役 瀬川 直寛さん

慶應義塾大学理工学部を卒業後、外資系IT企業等を経てベビー服等のECを起業。在庫問題が原因で直面した3度の倒産危機を乗り越える過程で外的要因や予測不能な変化に強い小売経営モデルを創出。それを『FULL KAITEN』として2017年にクラウド事業化。現在はEC事業を売却しFULL KAITENに経営資源を集中している。


3度の経営危機からV字回復。苦しさの中で身につけた知見が新規事業のきっかけに

――貴社はもともと、ベビー服のEC事業を展開されていたそうですね。

瀬川直寛さん(以下、瀬川): はい。大学卒業後、コンピューターメーカーに勤めていたのですが、自分の仕事に疑問を持ち、「お客様を笑顔にしたい」という想いで2012年の5月に起業しました。せっかくなら消費者を直接笑顔にしたいと考え、当時自分が新婚だったこともあり、BtoCであるベビー服のEC事業をはじめることにしたのです。

ECサイトでは、お客様が直接レビューを書いてくれます。そこからお客様の喜びが直接伝わってきて「一歩踏み出して良かった」と心から思えました。このビジネスで、まず自分自身の目標である「人を笑顔にすること」はできました。

ただ、経営はなかなかうまくいかず……。資本金の615万は、あっという間になくなってしまいましたし、正直、数ヶ月後に倒産してもおかしくないというような経営危機は、6年半で3度も訪れました。

この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})

close

{{selectedUser.name}}

{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}

{{selectedUser.comment}}

{{selectedUser.introduction}}