連載:第2回 【海外人事ニュース】
【海外人事ニュース】ドイツ政府、男女賃金格差是正に向け、新法案を承認
ドイツ政府は1月11日、同等職位にある男女の賃金水準公開を義務付けるなど、男女の賃金格差の是正を目指し、給与体系の透明化をすすめることを目的とした新たな法案を承認した。
同等職位にある男女の賃金水準公開義務付ける
マヌエラ・シュヴェーズィヒ(Manuela Schwesig)女性問題担当大臣は、「金銭について話さないというタブーを打ち破らなければならない」とし、この新法案は「真のブレークスルー」であると述べた。
ドイツにおける男女賃金格差の現状
2015年の政府データによると、ドイツの女性の賃金は、男性より21.6%少なくなっており、この数字はEU平均の16.5%よりも大きい。
ただし、数字が大きくなった原因の一つとして、ドイツの女性が、低賃金の仕事や業種、あるいはパートタイムで働くケースが多いことが挙げられており、同等の資格で同等の仕事をしている男女を比較した場合、この差は7%になると推定されている。
新法律が定めるのは?
この法案は、議会で議決されなければならないが、成立した場合、200人以上の従業員を持つ企業では、従業員は同等職位の男女それぞれの賃金について知る権利を得ることになる。
また、従業員500人以上の企業は、給与体系に関する最新情報を定期的に公表し、同一賃金に関する規則を遵守していることを示すことが義務付けられる。
外部リンク
Germany considers requiring salary transparency to address the gender wage gap.
この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})
{{selectedUser.name}}
{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}
{{selectedUser.comment}}
{{selectedUser.introduction}}