とある中小企業のチャットツールを分析したら、“生産性”を伸ばすポイントが見えてきた件について

リモートワークが求められるコロナ禍で、どのように働けば生産性が高まるのかは各社手探りではないでしょうか。三ッ輪ホールディングス(以下、三ッ輪HD)では、ビジネス向けのメッセージプラットフォーム「Slack」の運用実態を分析して、生産性を高める方法を模索しています。代表取締役社長の尾日向竹信さんと社長室企画担当マネージャーの塩﨑智さん、人事データの専門家・鹿内学さん、Laboratik代表の三浦豊史さん、株式会社セールスフォース・ドットコム Slack アライアンス本部 シニアディレクターの水嶋ディノさんが語り合いました。

尾日向竹信さん 三ッ輪ホールディングス株式会社 代表取締役社長

業績を伸ばす「心理的安全性」「コミュニケーション」「共有認知」をどう伸ばすか

鹿内学さん(以下、鹿内): ビジネスチャットの投稿内容を分析できるツールを提供する株式会社Laboratik 三浦さんと共に三ッ輪HDさんの「Slack」の活用実態を分析し、組織のコンピテンシーの変化を調査しました。ビジネスチャットが組織にどのような影響をもたらすのか、改めて導入の経緯やSlack社の事例も伺いながら、取り組みの報告ができればと思います。

三浦豊史さん(以下、三浦): 調査ではビジネスチャットの「コミュニケーション」を計測する中で、生産性を高める要素として「共有認知」「心理的安全性」「信頼」の3指標にフォーカスしています。いずれも組織のエンゲージメントや生産性の向上には不可欠な要素です。自由に発信できる環境があれば心理的安全性が担保され、オープンな会話が行われることでコミュニケーションが円滑になり、同じ目的や方法などが共有された状態である共有認知が醸成されるとチームはより良い方向に回っていきます。これらがSlackの導入前後でどのように変化したか、データ分析と社員アンケートを通して可視化しました。

生産性を高める3要素

尾日向竹信さん(以下、尾日向): 三ッ輪HDは関東地方を基盤にLPガスや電気などの家庭用エネルギーを販売する企業です。東京や神奈川などに複数の拠点があり、社員数は約600名を超えます。2019年11月からSlackを導入し、これまでもLaboratikの組織エンゲージメント解析ツール「We.」を使ってコミュニケーションの度合いを測定してきました。導入から一年以上が経ち、組織にもかなり浸透してきたと実感しています。

社内では新卒社員の入社時研修からコミュニケーション手段としてSlackを使っています。今年は集合とリモートと状況に応じて実施形式を変えましたが、集合時に劣らずスムーズなやりとりができています。

既存社員も同様です。今回、全社員を対象にSlackを通じて4回アンケートを実施しました。初めは全員の回答を回収するまでに2週間ほどかかっていましたが、回を重ねるごとにレスポンスもスピーディになり、1週間足らずで90%以上の回答率になりました。


塩﨑 智さん 三ッ輪ホールディングス株式会社 社長室企画担当マネージャー

社内コミュニケーションをメールからSlackへ、どう移行した?