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ASTD・SHRMそれぞれのタレントマネジメントとは?

BizHint 編集部 2016年12月27日(火)掲載
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タレントマネジメントについて調べ始めた方は、ASTDやSHRMといったワードにも興味がわいているのではないでしょうか。ASTDやSHRMについて詳しく知っておくと、タレントマネジメントの理解も大きく進みます。ASTD・SHRMそれぞれのタレントマネジメントの定義を理解し、自社の業務にも生かしてきましょう。

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ASTD、SHRMとは?

1-1ASTDの概要

ASTDとは、アメリカにおいて1944年に設立された非営利団体の名称です。ASTDは人材開発を目的として設立された組織であり、会員制ではありますが会員資格はありません。そのため、世界各国の企業勤めの方、教育機関で働く方、コンサルタント、さらには行政機関の関係者など、様々な人々が所属する組織となっています。

1-2SHRMの概要

SHRMは1948年にアメリカで設立された団体であり、「アメリカ人材マネジメント協会」という名前でも知られています。SHRMは「タレントマネジメント」という言葉を生み出した組織ということでも知られており、タレントマネジメントの始祖として現在でも大きな影響力を持っています。

ASTDでのタレントマネジメントの定義

2-1目標達成に必要な人材の確保

ASTDは、タレントマネジメントについて「目標達成のために必要な人材を確保すること」と定義しています。業務などにおけるゴールが最初に設定されたうえで、そのゴールに向かって目標を遂行するために以下のようなことを行います。

  • 人材開発
  • 人材教育
  • 適材適所の人材配置

SHRMでのタレントマネジメントの定義

3-1人事評価制度の基盤が確立

初めてタレントマネジメントを定義したSHRMは、それまで人材が単なる数の力、人が集まることによって生じる強さのみで捉えられていた状況を一変させました。SHRMは人それぞれが持っている能力(タレント)にスポットを当て、人材の活用方法を能力中心に捉えるという新しい考え方を生み出しました。

結果的に、人材の能力を第三者が評価し、その評価をもとに人材を適切なポジションや部署へと配置するといった「人事評価制度」の基盤を確立させることとなりました。SHRMは、現在まで息づく制度の大元を築いたのです。

3-2ASTDとの違い

ASTDとSHRMのタレントマネジメントにおける最大の違いは、タレントマネジメントに明確な目標設定がなされているか否かという部分にあります。SHRMはタレントマネジメントにおいて必ずしもゴールの設定を必要としませんが、ASTDはゴールありきで人材開発などを進めていきます。

ASTDは、SHRMのタレントマネジメントの考え方を下敷きとして、より実務上で明確に運用しやすい形へと発展させていったと考えることもできるでしょう。

まとめ

  1. ASTD・SHRMともにアメリカで生まれた人材開発を目的とした団体の名称を指している
  2. ASTDはタレントマネジメントを「目標達成のために必要な人材を確保すること」と定義し、目標達成のために人材開発などを行う
  3. SHRMは人それぞれが持つ能力(タレント)にスポットを当てて、人材の活用方法を能力中心に捉える

ASTD・SHRMともに、人材の能力を伸長させるという点は同じですが、ASTDの方がゴールに向けた人材開発を行う点で、より実務的ということができます。人事担当者は両者の定義づけを押さえたうえで、自社のタレントマネジメントにも効果的に生かしていきましょう。

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