マインドフルネスを本で学ぶならこの４冊！おすすめ書籍をご紹介

マインドフルネスとは

マインドフルネスは、日本においては瞑想と称した方が馴染みがあるかと思います。

自己意識に集中し自身の内面（心や身体）に向き合うことで、日頃無意識に働かせてしまっている感情や思考、雑念といったものの影響を受けず、現在と向き合う心の持ち方を指します。

常に自己意識を自分自身に向けることで、日頃悶々と頭の中によぎる悩みやストレス、そこから生じ身体の痛みを緩和させる効果が期待されており、 既にうつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害）、パニック障害といった精神疾患の治療方法として各所で用いられています。

また、精神疾患患者に限らず、最近ではビジネスパーソンが否が応でも向き合わざるをえない日常のストレスのケア施策として、多くの人が親しみ始めています。

マインドフルネスが可能にすること

マインドフルネスの効能について、大枠は先に述べた通りですが、特にビジネスの現場における効果を挙げると以下の通りとなります。

• 怒りや不安といった感情に対し影響されることなく自身をコントロールすることが可能になる
• 仕事の遂行中に生じるプレッシャーに動じなくなり、精神が安定する
• ストレス耐性を身につけることができ、昨今変化の激しい時代を生き抜く上での精神的な幹ができる

なぜこれらの効果が期待できるかと言えば、人間は元々、現実に生じていないものの、過去に起きた辛い出来事や将来起こるであろうネガティブな可能性を想像するだけでストレスホルモンが分泌される生き物であるためです。

そのため、先に述べた通り、「今」に向き合うことができるようになることで、これらのストレスホルモンが分泌されることを防ぐことができます。

既にこの点については科学的な検証も行われており、ハーバード大学医学部のサラ・ラザー准教授らによる研究では、マインドフルネスの瞑想法を1日45分、8週間続けた人は、脳の中で感情に関わるとされている「海馬」の体積が大きくなるということも報告されていて、ストレスや不安、恐怖に反応する「扁桃体」を縮小させる傾向にあることがわかってきています。

マインドフルネスで今に集中する力をつければ、ストレスを減らすことが可能となります。

【詳細】流行中の「マインドフルネス」とは？効果から動画付き実践方法まで

おすすめのマインドフルネス本をご紹介

マインドフルネスへの取り組みのために役立つ書籍の中で代表的なものを厳選してご紹介します。

世界のエリートがやっている最高の休息法

『世界のエリートがやっている最高の休息法 「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』久賀谷亮/ダイヤモンド社刊

マインドフルネスは脳科学の最前線とどのようにリンクしているのかを解説。イェール大学を舞台にしたストーリーを追いつつ「科学的な脳の休め方」が学べる1冊です。

実践！マインドフルネス

『実践！マインドフルネス 今この瞬間に気づき青空を感じるレッスン［注意訓練ＣＤ付き］』 熊野宏昭/サンガ刊

ストレスに対処するための最新の心のエクササイズとして話題のマインドフルネス。その最先端で活動する医師/心理士の熊野宏昭氏によるマインドフルネス実践のための入門書です。

マインドフルネスの教科書

『マインドフルネスの教科書 この1冊ですべてがわかる！』（スピリチュアルの教科書シリーズ） 藤井英雄/clover出版刊

マインドフルネスメソッドの「瞑想法」だけでなく、気づきの重要性を説く解説本。気づきのために日常取り組めるあらゆる場面でのマインドフルネス瞑想の実践法をわかりやすく説明した1冊。 「食べる瞑想」「皿洗いの瞑想」「マインドフルストレッチ」など、気になる瞑想法がたくさん紹介されています。

サーチ・インサイド・ユアセルフ

『サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』チャディー・メン・タン、ダニエル・ゴールマン（序文）/英治出版刊

Googleで生まれ、世界の有力企業が続々導入するマインドフルネス実践プログラムの「SIY」の内容を、開発者自らが語る本。 自己認識力、創造性、人間関係力を高めるアプローチに有効なマインドフルネス実践法を紹介しています。

まとめ

• マインドフルネスは現代を生きるビジネスパーソンにとって、非常に有効なストレスケア施策である。
• マインドフルネスについて学ぶ際には、代表的な書籍を手に取ることも有効。