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新年度目前で景気回復の兆し? 3月決算の上場企業、7割以上が業績予想を上方修正

BizHint 編集部 2021年3月11日(木)掲載
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コロナ禍が直撃した2020年の日本経済は、あらゆる業種が大きく低迷しましたが、緊急融資や給付金などさまざまな支援策により、なんとか持ちこたえました。2021年に入ってからはじょじょに回復の兆しを見せ、特に製造業の好調を背景に、日経平均株価は30年半ぶりに3万円台に突入しました。これに連動するように、業績予想においても、多くの企業が上方修正を発表しています。

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8割近い企業が2021年2月時点で上方修正、製造業の好調が目立つ

帝国データバンクの集計によると、2021年3月期決算(通期)の業績を修正した上場企業は、2月28日時点で802社でしたが、そのうち604社が「上方修正(年売上高増加)」、198社が「下方修正(年売上高減少)」でした。4社中3社は、予想以上に好調だったことがわかります。

業績予想の修正を複数回行った企業が183社あったため、回数ベースでは計978回。これを月別に分類すると、「2021年2月」時点での修正がもっとも多く、394回に達していました。このうち79.4%が上方修正です。ただし2月には、緊急事態宣言の再発令、ワクチン接種の開始など、不確定要素も複数発生しており、企業としては難しい判断を迫られたと推察されます。

市場別では、修正を行った企業は「東証1部」525社(65.5%)、「ジャスダック」119社(14.8%)、「東証2部」98社(12.2%)「東証マザーズ」37社(4.6%)の順でした。そして、業種別(大分類)では「製造業」389社が半数近くを占め、「卸売業」91社、「サービス業」81社がそれに続きます。上方修正の比率が高かったのは「製造業」79.9%、「サービス業」74.1%、「卸売業」73.6%が上位となっています。これらは好調だった業種・急回復している業種と考えてよいでしょう。

さらに、上方修正(年売上高が増加)した604社と下方修正(年売上高が減少)した198社について、その増減分を比較すると、「10%未満の増加」とした企業が全体の62.0%(497社)を占めました。

まだまだ不透明な情勢が続きますが、2022年度のこれら企業の動向も要注目でしょう。

調査方法

調査時期:2021年2月28日のデータをもとに集計
査対象:3月を決算月とする上場企業のうち、2021年3月期の業績修正を公表した企業
調査方法:年売上高が増加した場合は「上方修正」、減少した場合は「下方修正」としてカウント(複数回にわたり業績修正を発表している場合は最新の数値で比較)
調査数:802社

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000043465.html
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p210302.html

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