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連載:第6回 製造業

日本ブランドの白物家電は高所得者に人気、一方日本車購入者は平均月収が低い傾向【中国人の購買意識調査】

BizHint 編集部 2020年11月10日(火)掲載
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株式会社ヴァリューズは、中国の20~40代の男女600人を対象に、中国人の白物家電/自動車購買実態と意識に関するアンケート調査を実施しました。その結果、白物家電については高所得者の方が日本ブランドを購入している一方、自動車については平均月収が低い人の方が日本ブランドを購入していることが判明しました。

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日本ブランドの白物家電は高所得者が購入する傾向に

白物家電購入者の男女比を見てみると、全体では女性が45.9%、男性が54.1%なのに対し、日本ブランドの白物家電については女性が52%と高くなっています。世帯月収別でみると、購入者全体平均が24450.7元なのに対し、日本ブランド購入者平均では30360.4元と、5000元(約78,000円)以上も差がありました。日本ブランドの白物家電購入者の72.8%は世帯月収20000元(約313,000円)以上であり、高所得者の方が日本ブランドの白物家電を所有していることがわかります。

購入商品のブランド国・エリアについて調査したところ、どの商品も中国ブランドの購入割合が最も高くなっています。日本ブランドで2割を超えているのは炊飯器と空気清浄機のみという結果となりました。

メーカー別に見てみると、日本ブランドではほとんどの家電で「パナソニック」がランクインしています。エアコンのみ、「ダイキン」と「三菱電機」がランクインしていました。

日本の白物家電購入者は「メーカー・ブランド」を最重要視

次に白物家電を購入する際に重視するポイントについての調査結果です。白物家電購入者全体で最も重視されていることは「安全性」で次に「耐久性」「メーカー・ブランド」が続いています。一方、日本ブランドの白物家電購入者が重視するポイントについては、「メーカー・ブランド」が最も多い結果となりました。

購入理由については、どちらの場合も「品質がいいから」が最多となっています。

情報媒体はSNSが主流。日本ブランド購入者はQ&Aサイトの活用も多い傾向

白物家電を購入する際の情報収集媒体について聞いた結果、購入者全体・日本ブランド購入者ともに「その他SNS」の割合が最も高い結果となっています。日本ブランド購入者の場合は、Q&Aサイト「zhihu」も51%と半数以上の人が利用しているそうです。

購入チャネルについても、購入者全体・日本ブランド購入者ともに「Jingdong」が最も多い結果となりました。購入者全体に比べると、日本ブランド購入者は大手家電ECの「Suning online」や「商品専門店」で購入することも多いことがわかっています。

日本ブランド購入者は、「こだわりがあるものにはお金をかける」

次はライフスタイルと金銭感覚についての調査です。ライフスタイルでは、購入者全体では1位「自分の趣味や生き方を大事にする」2位「背伸びはせず自分に合った物を使う」の回答が最も多くなっています。日本ブランド購入者は、同率2位に「自分の趣味やこだわりのある物にはお金をかける」が入り、3位に「何かをする前にきちんと計画を立てる」がランクインしました。

金銭意識では、購入者全体では「計画を立ててお金を使う」「衝動買いを控える」「なるべく節約を心掛けて、無駄遣いをしない」がトップ3となりました。日本ブランド購入者については、「なるべく節約を心掛けて、無駄遣いをしない」が4位となり、「趣味や欲しいものにお金を惜しまない」がランクインしています。

日本ブランド購入者の「こだわりがあるものにはお金をかける」姿勢が見てとれます。

自動車は欧米車よりも日本車購入者の方が平均月収が低い傾向

続いて、自動車購入者の特徴を全体、日本ブランド、欧米ブランドに分けて調査しました。性別でみると日本車購入者の約70%は男性で、購入者全体より約10ポイント高くなっています。帯月収でみると購入者全体では平均31208.3元でしたが、日本車購入者は26116.3元と、5000元(約78,000円)程度低くなりました。

自動車の購入重視点とその理由について聞いた結果、全体・日本ブランドともに「安全性」が最も高くなりました。欧米ブランドについては「メーカー・ブランド」が最も高くなっています。また、日本ブランド購入者は「アフターサービス」や「価格」も重視する傾向にあるようです。

購入理由については、全て「品質がいいから」がトップになっています。日本ブランドについては、「アフターサービスがよいから」「ネットの評判・クチコミがよいから」の項目の割合が高く、お客様サポートが充実が購入理由となっているようです。

自動車の情報収集は自動車販売店からが7割以上、購入店舗も9割が自動車販売店

自動車の情報収集媒体についての調査です。全体・日本車・欧米車いずれの場合も自動車販売店で情報取集をしていることがわかりました。特徴として、日本ブランド購入者は「検索エンジン」やQ&Aサイト「zhihu」でも情報収集する傾向にあるようです。

購入店舗については、ほとんどが自動車販売店でしたが、自動車販売サイトやアプリで購入した人も2割にのぼっています。

白物家電同様、自動車でも日本ブランド購入者はこだわりのあるものにお金をかける傾向に

次に、自動車購入者のライフスタイルと金銭意識の調査です。ライフスタイルについて、自動車購入者全体・欧米車購入者では、「自分の趣味や生き方を大事にする」「背伸びはせず自分に合ったものを使う」「仕事よりも家庭を優先する」がトップ3となりました。一方日本車購入者については、「自分の趣味やこだわりのある物にはお金をかける」「何かをする前にきちんと計画を立てる」が同率3位にランクインしています。

白物家電と同じく、日本ブランド購入者はこだわりのあるものにお金をかけ、計画的に購入する傾向にあるようです。

また金銭意識については、購入者全体・欧米車購入者では「計画を立ててお金を使う」「衝動買いを控える」「趣味や欲しいものにお金を惜しまない」がトップ3となっています。日本車購入者については、「万一に備えて保険に加入する」がランクインしていて、ここについても差が見られました。

調査概要

インターネットリサーチにて、2020年8月27日~2020年9月8日にアンケート調査を実施。対象は北京・上海・広州・深セン在住者、直近2年以内に白物家電、自動車のいずれかを購入したことがある人。 (回答者600人 ※居住エリアで均等割付)

調査項目

・白物家電購入者の特徴
・購入した白物家電のブランド国/メーカー
・白物家電の購入重視点/理由
・白物家電の情報収集媒体/購入チャネル
・白物家電購入者のライフスタイル
・白物家電購入者の金銭意識
・自動車購入者の特徴
・自動車の購入重視点/理由
・自動車の情報収集媒体/購入チャネル
・自動車購入者のライフスタイル
・自動車購入者の金銭意識

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000007396.html

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