そもそも、IT化をできる人材はどこにいる?
クラウド会計導入のプロジェクトは壁が多く色々なトラブルに遭遇してきた井領さん。いったい地方のITツール導入の実態はどうなっているのでしょうか? 「日々の業務をテクノロジーがなんとかしてくれる!」という幻想こそがすべての元凶であり、テクノロジー導入「以前」の問題が存在するという井領さんにその実態を聞いてみましょう。ということで、そのへんくわしく教えて! 井領さん!
テクノロジーの甘美な誘惑に踊らされていた、創業100年の製造業
2019年にとある製造業とコンサルティング契約を締結しました。その企業は創業100年を超え、従業員も200名程度いらっしゃいました。社内には10年以上前からシステム部門もあり、優秀な外部人材も積極的に採用していました。経営者の口からは、「これからはデジタルを活用する時代だ!」と鼻高々の宣言が社内に吹き渡っていました。一見するとすべてが上手くいっているように見えます。
しかし、私に相談が来た際には、その外見とは裏腹に、非常に”マズい”状態でした……。 なんとか導入したシステムがうまく稼働しておらず、社内から大クレームの嵐。システムチームは全社員から石を投げられてしまい、新しいチャレンジに消極的になっていました。 また、各部署からは「システム化なんてしたら、負担が増えるだけだ!」と全く理解してもらえません。
経営者から「この状況を変えたい……。なんとか助けてほしい!」という一報が私に入ったのが、ちょうど2019年のことです。今ではこの組織問題も解消へと進んでおり、徐々に社内から協力を得られるようになってきました。