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異動に対して一般社員と管理職でズレ、「過去の担当業務」「上司と本人の相性」を管理職は軽視

BizHint 編集部 2020年10月13日(火)掲載
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サラリーマンであれば避けられない問題の1つ「異動」。部内のちょっとした役職変更から、部署間移動、さらには転勤を含むものまで、さまざまなケースが考えられますが、キャリア形成においてもプラスマイナスそれぞれが有り得ます。「人材情報の開示」がカギとされていますが、まだまだ道のりは遠そうです。

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一般社員は管理職よりも否定的、不安を感じる人ほど異動の条件への考慮を希望

リクルートマネジメントソリューションズの組織行動研究所は、企業に勤務する一般社員892名・管理職300名に「異動とキャリア開発に関する意識調査」を実施しています。まず「異動」に抱くイメージを、一般社員・管理職それぞれに聞くと「チャンスである」といった項目で、あてはまる+ややあてはまるを選んだ人は、一般社員・管理職のいずれにおいても半数を超えました。

それぞれを比較すると、一般社員は管理職よりも肯定的な回答の選択率が低く、否定的な印象についての選択率が高いことがわかりました。一方で管理職は「管理職や経営幹部になるために欠かせないものである」という中立的な項目で、あてはまる+ややあてはまるを選ぶ人が上回りました。立場上、やはり管理職ほど異動をポジティブに捉えている人が多いようです。

なお一般社員に「異動がキャリア開発のために有効だと感じた経験」を聞くと、「過去に経験がない分野の仕事に取り組んだこと」39.0%が最多で、「過去に接点のない人々と仕事に取り組んだこと」31.8%がそれに続きます。

一般社員は「過去の担当業務」「上司と本人の相性」を考慮してほしい

そこで、一般社員に「異動の際に考慮してほしいこと」、管理職に「把握したいこと」を聞くと、一般社員では「勤務地や勤務時間など、制約事項」が最多、管理職では「職務経験や所属歴など、過去の担当業務」が最多になりました。

「職務経験や所属歴など、過去の担当業務」は一般社員でも高く2位ですが、それに比べると、「勤務地や勤務時間など、制約事項」は管理職では6位まで後退し、多くの項目を下回っています。「上司と本人の相性」も、一般社員5位に対し管理職9位と、ズレが目立ちます。

ここからは、最も考慮してほしい制約事項を管理職が重視していないことがくみ取れるかもしれません。相互理解の難しさを感じさせますが、そのためには人材情報を共有できる仕組みを整備することが重要と考えられます。

なお一般社員に「異動やキャリア開発のために知りたいこと」を聞くと、「異動先で携わる仕事を遂行する上で必要な知識やスキルが分かること」「異動先の職場で行われている仕事の進め方が分かること」「異動先の上司の性格特性など、特徴がわかること」が上位となりました。「どこに異動すれば、自分が望む仕事に携われるかが分かること」「どこに異動すれば、自分が身につけたい知識やスキルを身につけられるかが分かること」など、長期的なキャリア形成より、やはり目前の異動にどう対応するかが重要視されていることがわかります。

コロナ禍によるテレワーク普及で、ひょっとしたら今後の異動機会は減るかもしれません。しかし、“人生100年時代”と言われる現在のキャリア形成を考えれば、異動だけでなく、転職や職種転換なども有り得ます。長期的な視野で異動を捉えるのがよいでしょう。

調査方法

調査期間:2020年3月
調査方法:インターネット調査
調査対象:従業員500名以上の企業に勤務する管理職と一般社員
調査人数:管理職300名、一般社員892名

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000029286.html
https://www.recruit-ms.co.jp/research/study_report/0000000904/

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