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連載:第9回 医療・医薬・健康

エンゲージメント向上がメンタルヘルス対策に。人事評価のあり方がストレスに影響

BizHint 編集部 2020年9月1日(火)掲載
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一般社団法人スマートワーク推進機構は2018年に実施した「ストレスチェック」の結果をもとに、「人事評価制度・エンゲージメント」がストレスとどのような相関関係があるのかについてのレポートを発表しました。その結果、ストレスに関与する要因として、「意欲・キャリア向上」「評価の説明」「職責・責任の明確化」の取り組み不足があり、「企業の理念・目標への理解」「仕事への貢献意欲」などのエンゲージメント要素が、メンタルヘルスに好影響を与えることが判明しました。これらの調査データから、適切な人事評価の糸口がつかめそうです。

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高ストレス者は17%。技能職にやや多い傾向

ストレスチェックをした結果、「健康」が52%、「やや問題あり」が30%、「高ストレス者」が17%となりました。高ストレス者の属性を見てみると、男女や職位では大きな差はありません。年代別にみると、30代が最も高く20%を超えており、60代は4%と低いことがわかりました。

また職種別で見ると、技能職が22%で最も高く、事務職が15%で最も低くなっています。

設問に対して「否定的な回答」をする人は高ストレス者が多い傾向に

今回抽出した14の設問中12の設問で、「やや違う」「違う」などの否定的回答をした人には高ストレス者が多く、健康者が少なくなったことがわかりました。

特に否定的回答が多かったのは、

  • 意欲を引き出したり、キャリアに役立つ教育が行われている。
  • 仕事でエネルギーをもらうことで、自分の生活がさらに充実している
  • 人事評価の結果について十分な説明がなされている
  • 仕事をしていると、活力が漲るように感じる

の4つの設問で、否定的回答者が65%以上を占めています。

例外だった設問は、「そうだ」と「ちがう」の両方に高ストレス者が多い「評価が気になるか」と、「そうだ」「まあそうだ」に高ストレス者が多く、「ややちがう」「ちがう」に健康者が多い「仕事の出来に不安があるか」の2つでした。

責任の認識や評価の納得度も高ストレスの原因に

最も否定的な「ちがう」と回答した人が高ストレス者だった割合が50%以上を占める設問も二つありました。

  • 自分の職務や責任がなんであるか分かっている
  • 私は上司からふさわしい評価を受けている

いずれも「ちがう」と回答した人の高ストレス者の割合が半数以上となっています。

一方、「そうだ」と回答した人に健康者が多い設問については、「ややちがう」「ちがう」という否定的な回答の占める割合が多かった設問とすべて一致していました。

調査概要

医療法人社団平成医会が2017年8月から2018年3月にかけて実施した「ライフ&ワークリサーチ調査」の受検人数1,371名のうち、ストレスチェックも受検した1,322名のデータを対象とする。「ライフ&ワークリサーチ調査」の設問は、平成医会の精神科専門医と産業医経験者が就労者のメンタルヘルスに関わる要因を抽出した「個人の特性/習慣(ライフリサーチ)」85問と、「職場/職業/環境因子(ワークリサーチ)」50問の合計135問で構成される。ワークリサーチの中から「人事評価制度」と「エンゲージメント」に関係する14問を抽出し、4つの回答群(そうだ、まあそうだ、ややちがう、ちがう)別に、設問ごとにストレスチェックの判定結果と比較分析を実施した。

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000039207.html

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