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地方銀行ゆえの悩み? 書類の完全電子化率はたったの6.7%、“対面業務”重視が影響?

BizHint 編集部 2020年7月21日(火)掲載
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コロナ禍でテレワークが拡大する一方、出社しないといけない理由として「紙の書類の閲覧・捺印」があらためて浮き彫りになりました。環境への配慮やデジタル推進といった理由から、電子書類によるペーパーレスが普及してきましたが、実際にはまだまだ根強く、紙の書類が企業を支配していることに議論が集中。地方銀行においては、さらにその遅れが目立っています。

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書類の電子化を現場行員は望んでいるが、地方ならではの“事情”が影響?

ペーパーロジックは、全国の地方銀行の社員104名を対象に、書類の電子化に関する調査を行っています。その結果、融資申請書類などの書類を「すべて電子化」していたのは6.7%で、「すべて書類」10.6%のほうが上回っていました。「ほとんど電子化されており、一部書類」30.8%も、「ほとんど書類であり、一部電子化」37.5%のほうが上回っており、「わからない」14.4%まで存在します。2020年時点、さらにはコロナ禍の影響下の数字としては、他業種に比べ低い電子化率と言えるでしょう。

ただし社員自身は危機感を抱いており、「すべて書類・ほとんど書類・一部書類」と回答した82人に「口座開設書類や融資等のハンコの押印に関連する業務について、どのように考えていますか」と率直な感想を聞くと、「スピード感をもって仕事ができない」28.1%、「お客様と対面で会う必要があるため負担を感じる」24.4%といった声が上がっています。「対面で会わないといけないため、新型コロナウイルス感染の不安を感じる」24.4%も時期的なものですが高い数字を示しました。

「お客様と対面で会う必要があるため負担に感じる」「対面であわないといけないため新型コロナウイルス感染に不安を感じる」と回答した40人は、「電子契約を導入し、ハンコの電子化を求めますか?」という設問に「求める」70.0%と、7割の銀行員がハンコの電子化を求めていました。むしろ「お客様と対面で会う必要があるため負担に感じる」「対面であわないといけないため新型コロナウイルス感染に不安を感じる」と考えているのに、3割の銀行員は、電子化を求めていないというのは、旧弊な圧力を感じます。

そこで、ハンコの電子化を求める理由を聞くと、「効率的に業務を行うことができるため」57.2%が最多で、「三密を防ぐことができ、新型コロナウイルス感染の防止につながるため」35.7%がそれに続きました。やはり地方においては“対面業務”が主軸であり、コロナ対策や書類電子化もその影響を受けていることが明らかになったと言えるでしょう。

調査方法

調査概要:「地方銀行における書類の電子化」に関する調査
調査期間:2020年7月13日
調査方法:インターネット調査
調査対象:地方銀行に勤めている社員
調査人数:104名

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000023701.htmlhttps://paperlogic.co.jp/news_20200716/

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