備品の不足、感染者への対応方法の未整備…＜新型コロナウイルスによる介護現場への影響調査＞

混乱状態にある介護現場

まず、新型コロナウイルスに関して、困っていることがあるか聞いたところ、「非常に困っている！（49.2%）」「若干困っている！（36.1%）」を合わせて、介護職の85.3％が、「困っていることがある」と回答しました。
具体的な現場の声は以下の通りです。

「休校でパートさんが出れなくなってしまった。」
「外出支援の仕事をしていますが、キャンセルが増えました。」
「居宅、訪問では衛生用品の入手困難。吸引カテーテルを拭くための消毒薬が確保できないでいます。」
「マスクやアルコールの備蓄がない。マスクは、1枚を消毒しながら数日間使用。インフルエンザが出てないだけマシだと思いたい。」
「明日から面会全面禁止 差し入れは玄関に置いて職員に渡すことになった。」
「自分の働いてるデイサービスは手洗いうがいは、普段からやってて食事前のアルコール消毒も必ず実施。現在次亜塩素酸含有の空気清浄機も設置。マスクもアルコールもあるが、ここまでやってももし感染者が出たら世間から犯罪者みたいな感じに批判されるかも知れない不安がある。」

88.7%の介護職が感染拡大防止策については「不十分」

次に、自身の職場では新型コロナウイルス対策が十分行われているかについて聞いたところ、「全然、出来ていない（30.0%）」、「やってはいるが、不十分に感じる（58.7%）」を合わせて、88.7%の職員が「対策は不十分」と感じていることがわかりました。
具体的な現場の声は以下の通りです。

「張り紙一枚しか、対策らしいものがない。休校のニュースに「職員が足りない」と嘆く管理者しかいない。」
「マスクはつけていますが、もう底を付きます‥常に人関わる施設・病院等はマスク優先さて欲しいです‥」
「明日から面会全面禁止。差し入れは玄関に置いて職員に渡すことになった」
「あ、今日から「マスクを”なるべく”する様に。手洗いしっかりするように」と指示がありました。なるべくとは･･･。しっかりってどのくらい？」
「マスクもアルコールもなくなって来ました。風邪症状は休むべきだと会議で出ていますが、そうなった場合の現場の負担ははかり知れません。」
「今月初めから職員はマスク着用と手指消毒に、またイベントなど人が集まるところには行かないように言われています。利用者には、うがいと手指消毒しかありません。」

また、感染者が出た場合の処置・対応に関して、すでに周知徹底がされているかを聞いたところ、「全くされていない（34.0%）」、「簡単に申し送りされただけ（37.1%）」、を合わせて71.1%が「徹底されていない」という結果になりました。

介護現場では感染疑いのある人の見分けがつかず…

職場において、感染疑いのある人がいるかを聞いたところ、「疑われる方がいる（7.6%）」、「見分けがつかない（33.6%）」、「疑われる方はいない（55.8%）」という結果になりました。 また、今回の影響により利用停止になった利用者がいるか、出勤停止になった職員がいるかについても聞いたところ、利用者では4.4%が利用停止、職員では自分と他人を合わせて6.1%が出勤停止になっていることが分かりました。

調査概要

介護に関するアンケート調査
・調査方法　　　：同社Twitterアカウント「ケアきょう」のアンケート機能を使用
・調査実施期間　：2020年2月26日～2月28日
・対象地域　　　：全国
・対象者　　　　：Twitterを利用している介護職（設問により回答数は異なる）
・免責事項　　　：本アンケート調査は、上記手法による調査結果であり、事実と異なる可能性があり、その信憑性を保証するものではありません。行政当局等の発表に従い、ご判断・ご行動頂くようお願い致します。あくまで参考情報としてご理解頂ければ幸いです

プレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000050096.html