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連載:第54回 総合 2020年1月~3月

仕事のスキルアップのための「リカレント教育」、採り入れている企業はまだ2割台

BizHint 編集部 2020年2月17日(月)掲載
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「生涯学習」の考え方が普及するにつれ、社会人が大学などに入学し改めて教育を受ける「リカレント教育」が注目を集めています。キャリアアップや給与アップ、あるいは高齢での就業を視野に入れて学習を続けたいという要望、それを迎え入れるシステムは、現状どのような状態にあるのか、転職者向けサイトを運営するワークポートが調査を行いました。

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過半数の転職希望者が学び直し中、「プログラミング」「英語」「経営学」が上位

生涯学習が“趣味や知育、あるいは楽しみ”をベースにしているのに対し、リカレント教育は“職業上必要な知識・技術の習得”を想定しています。たとえば経団連などは今年に入り、国立大学の授業料を「リカレント教育」に限って上限規制を緩めるべきだと提言しています。

この調査では、まず「『リカレント教育』という言葉を知っているか」を聞いていますが、「知っている」20.8%、「聞いたことはある」25.7%、「知らない」53.4%で、滲透はまだまだの様子。年代別で「知らない」との回答は、20代62.8%、30代56.4%、40代42.3%で、若年層ほど認知度が低いことも判明しました。

※参考:文部科学省による「リカレント教育」の説明

続いて「改めて学び直しをしていることがあるか」を聞くと、「ある」40.7%、「今後学び直す予定がある」16.3%、「ない」43.0%でした。実際にどのような学び直しをしているかを聞くと、「プログラミング」「英語」「経営学」といった分野が挙がっています。具体的な活動では、「MBAを取得すべく経営大学院に通っている」「大学院への進学を予定しており、資格取得を目指している」「大学の通信教育で学んでいる」といった意見もありました。またその理由については、「新しいことを学ぶことで、自分の市場価値を高めたり選択肢を増やせたりするから」「常に学び続けて成長したいため」といった、職業能力向上を強く意識した理由が多く見られました。

個人スキルが重要な時代に変化、制度を用意している企業に好感

しかし、「現在の会社(直近の会社)で、新卒・新人研修と別に、既存社員の学び直しの機会や新しいスキルを身につけられるような取り組みがあるか」を聞くと、「ある」24.8%、「ない」60.3%、「わからない」15.0%で、会社側が要望に応えられていない現状が浮き彫りとなりました。

また「学び直しやスキルアップのための支援や取り組みを行っている企業に魅力を感じるか」を聞くと、「とても感じる」64.5%、「やや感じる」29.0%と、ほとんどの人が制度を期待していることがわかります。

「今後リカレント教育の重要性は高まると思うか」についても、「とても思う」59.3%、「やや思う」30.3%と、リカレント教育の普及が期待されています。

今後、終身雇用は少なくなる一方で、高齢になっても働き続ける社会が到来すると考えられます。その際に、個人がスキルを身に付けていることは大きな武器になるでしょう。ビジネス知識を増やし更新していくことが、さらに重要な時代になるかもしれません。

調査方法

調査概要:「リカレント教育」に関する意識調査
調査期間:2020年1月20日~27日
調査方法:インターネット調査
調査対象:ワークポートのサービス利用者(転職希望者)
調査人数:307人

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000039106.html

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