連載:第5回 IT活用 業務改革 最前線
すぐにできる小さなデジタル変革で 顧客の体験をこそ変える


中小企業の中にはデジタル変革(デジタルトランスフォーメーション= DX)に高いハードルを感じている経営者も少なくないのではないだろうか。新たにシステムを構築するには費用がかかるうえ、それを理解して進めてくれる担当者も必要だ。 そこで、企業のデジタル変革を行っている株式会社Kaizen Platformの代表取締役・須藤憲司さんに、中小企業がまず取り組むべきDXの方向性を聞いた。

須藤憲司さん
株式会社Kaizen Platform 代表取締役
1980年生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルートに入社。マーケティング部門、新規事業開発部門を経て、アドオプティマイゼーション推進室を立ち上げる。株式会社リクルートマーケティングパートナーズ執行役員として活躍した後、2013年にKaizen Platform, Inc.を米国で創業。
https://kaizenplatform.com
中小企業のデジタル化は小さなところから進める
チラシやパンフレット、マニュアルの動画化から、会社のデジタル変革の相談まで、幅広い領域でIT支援を行っているのがカイゼンプラットフォーム。1万7000人のプランナーやデザイナー、映像ディレクターなどの専門人材を国内外で外部組織化。そのスピーディーな対応に、驚かれることも多いという。代表の須藤憲司氏は語る。
「社内の基幹システムに手を加えようとすると、大変な時間やコストがかかることが少なくありません。しかし、そんなところに触れなくても、できることはたくさんあるんです。 ITの活用、デジタル変革というとき、まずはすぐできる小さなところからやってみること をお勧めしていますね」
そもそも社内の基幹システムは、社内向けに作られている。それが進化したからといって、顧客の体験が進化するとは限らない。そこにこそ大いに注意しなければならないという。
「むしろ、社内の基幹システムは最初は放っておけばいい、くらいに思っています。それをDX して、例えば受発注管理が便利になったとしても、お客さまには関係がなかったりするわけです。大事なことは、お客さまの体験が大きく変わるかどうかなんです」
何を生業にする会社なのか再定義をするタイミング
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バックナンバー (6)
IT活用 業務改革 最前線
- 第6回 大切なのは、はじめの一歩を踏み出すこと 会社存続のピンチをITが救う
- 第5回 すぐにできる小さなデジタル変革で 顧客の体験をこそ変える
- 第4回 「人が採用できない、若手を育てなければいけない」中小企業が行うべきこととは?
- 第3回 ガラケー社員が大変身、中小企業のIT導入はトップダウンとボトムアップの使い分けがキモ
- 第2回 「クラウドは機能ではなく”思想”で選べ」”業務設計士”が社長に教える、後悔しない活用術
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