close

はじめての方はご登録ください(無料)

メニュー

BizHint について

カテゴリ

最新情報はニュースレター・SNSで配信中

連載:第4回 総合 2020年1月~3月

副業理由の45%は「生活費」、労働時間には満足も7割は収入に不満

BizHint 編集部 2019年11月14日(木)掲載
メインビジュアル

お金の情報サイト「まねーぶ」を運営する株式会社GVは、株式会社ビズヒッツ代表取締役 伊藤陽介氏監修のもと、副業の収入と満足度に関する調査結果を発表しました。調査によると、副業を始める主な理由は「生活費」の割合が最も多く、スキルアップやキャリア形成を目的として副業をする人の割合は少ない傾向にあります。副業月収は1万円未満の人が約半数であり、収入に不満を抱いている人の割合が高いものの、時間を有効活用できることには満足している人が多いようです。

メインビジュアル

上位4つはすべて在宅可能な副業に

副業職種の中で最も割合が高いのは、スキマ時間で作業ができる「アンケートモニター・懸賞」34.9%でした。次いで「クリエイティブ(ライター・デザイナー・製作 等)」31.7%、「インターネットメディア(アドセンス・アフィリエイト・SNS 等)」23.3%、「投資・シェアビジネス(株式・不動産・シェアリング)」17.6%と、在宅でできる副業が上位を占めています。

パソコン・スマホで完結する副業が人気

「アンケートモニター・懸賞」「クリエイティブ」「インターネットメディア」「投資・シェアビジネス」など、上位4つ共通点として、全てパソコンを使うことでできる副業であることが挙げられます。

その中でも「アンケートモニター・懸賞」の人気が高かった理由としては以下3点が考えられます。

  • 特別な知識や技術を必要としない。
  • パソコンだけでなくスマホでも作業を行える。
  • ひとつあたりの作業が短時間で完結。

今回の調査では低い数字だったデータ入力や事務作業といった「オフィスビジネス(5.8%)」ですが、働き方改革の普及と合わせて企業のテレワークや在宅ワーク導入が増えていくことで、今後伸びていく可能性もあります。

副業の主な目的は収入増

副業をする理由として「生活費・ローン返済のため」45.7%が最も多く、「本業の収入だけでは生活が苦しい」や「子どもの教育費に充てる」などといった回答がみられました。次いで、「将来への備え・貯金」42.3%、「趣味・娯楽費のため」37.4%の順に回答が多くなっています。

副業解禁の背景として政府や企業側が望む「本業に活かすスキルアップ」、「キャリア形成・起業または転職準備」、「人脈・人間関係の構築」といった自己啓発・自己研鑽のための理由は1割にも満たず、理想とは裏腹に副業者の大半が収入目的の傾向があります。

スキル向上よりも生活費や貯金のため

調査の結果から「現在と将来の生活費のために副業している人が多いこと」がわかります。 上位2つの「生活費・ローン返済のため(45.7%)」「将来への備え・貯金(42.3%)」と回答した人は、全体の4割以上でした。

3番目の「趣味・娯楽費のため(37.4%)」を投票した人の中にも、本業で得た収入を現在の生活や将来の貯蓄にまわして、「副業で得た収益のみを趣味や娯楽費に使っている方も多数含まれているのでは」と予想できます。

本業とは別の仕事を行うことで社員のスキル向上やキャリア形成につながることを考えている企業もあると思いますが、「本業に活かすためのスキルアップ(8.3%)」「キャリア形成・起業または転職準備(5.8%)」と、現時点で意識している人はまだ少ないこともわかりました。

7割以上の人が週の半分以上で副業を実施

副業の稼働日数は、「毎日」46.5%、「週4∼6日」26.6%と、週の半分以上で副業をしている人が7割を超えています。平均稼働日は月間で21日と、本業の勤務日数と同等です。

また、副業の労働時間については、「1時間未満」14.1%、「1時間以上∼3時間未満」24.2%・・・「20時間以上」23.2%と大きな偏りはありません。平均労働時間は月間で9.8時間と、日々のスキマ時間を利用してコツコツ稼働しているようです。

副業の月収入は約半数が10,000円未満

副業による月収入では、「10,000円未満」が49.1%とおよそ半数を占めています。次いで「10,000円以上∼30,000円未満」29.1%と続き、およそ8割の副業者が月3万円未満の収入です。

月10万円以上の収入がある人の特徴として、「インターネットメディア運営(広告収入)」、「専門職(資格保有)」、「投資・シェアビジネス」といった初期費用や時間が掛かる職種が多く、副業歴も5年または10年以上というベテランが該当しています。

厚生労働省公表の「毎月勤労統計調査」によると一般労働者の所定外給与平均は26,427円(令和元年9月速報値)です。この調査での平均副業収入は月間47,455円のため、残業代や休日出勤手当に比べると副業収入のほうがやや高い傾向となります。

スキマ時間の活用に満足、一方収入には不満も

副業の「労働時間」と「収入」について満足度を調査したところ、労働時間に対しては「とても満足(短い労働時間)」25.1%、「やや満足(平均的な労働時間)」40.0%と、6割を超える副業者が「労働時間に満足」と回答しています。

意見として「自分のペースで仕事ができる」や「空いた時間を有効に使える」といった声があり、融通が利く点やスキマ時間を効率的に使える点が満足度に繋がっていると見られます。

一方で、収入に対しては「やや不満(期待以下の収入)」45.8%、「とても不満(非常に少ない収入)」23.3%と、7割近い副業者が「収入に不満」と回答しました。意見としては「単価が低すぎる」や「時給換算すると悲しくなる」といった不満があがっています。

しかし、「やらないよりは良い」、「空いた時間で1円でも稼ぎたい」という副業に前向きな声が目立っています。

報酬単価の高い副業はまだ少ない

副業の労働時間に対して6割以上の方が「満足」と答えるのに対して、副業収入に対しては7割近い方が「不満」と回答したことから、ほぼ真逆の結果となっています。

労働時間に対しての満足度が高い理由としては、スマートフォンやパソコンを使った副業が多いことが考えられます。手元にスマートフォンやパソコンさえあれば時間と場所に関係なくいつでも作業が行えるからです。家事や子育て中の合間にできた時間や、電車通勤の時間を使っての副業も可能になります。

次に収入が低いことに対して「不満」な理由としては、報酬単価が高い副業自体がまだ少ないことが考えられます。例えば、今回のアンケート調査の中で最も回答数が多い人気の副業「アンケートモニター・懸賞」も報酬単価が高い副業とは言えません。

今後、AIやIT技術のさらなる進化、副業・兼業する人の増加などを理由に副業市場が伸びれば、それに比例して報酬の高い副業も増えてくるのではないでしょうか。

調査回答者の属性(n=1,000)

  • 性別:男性44.2%(442人)/女性55.8%(558人)
  • 年代:20代25.8%(258人)/30代46.7%(467人)/40代23.3%(233人)/50代以降4.2%(42人)
  • 本業雇用形態:正社員61.5%(615人)/契約・嘱託社員13.4%(134人)/派遣2.6%(26人)/パート・アルバイト22.5%(225人)
  • 副業歴:半年未満35.8%(358人)/半年以上∼1年未満18.3%(183人)/1年以上∼3年未満28.3%(283人)/3年以上∼5年未満7.5%(75人)/5年以上∼10年未満5.2%(52人)/10年以上4.9%(49人)

調査サマリー

  • 副業職種の上位は「アンケートモニター・懸賞」34.9%、「クリエイティブ(ライター・デザイナー・製作 等)」31.7%、「インターネットメディア(アドセンス・アフィリエイト等)」23.3%
  • 副業をする1番の理由は「生活費のため」45.7%、次いで「将来への備え・貯金」42.3%
  • 副業の平均稼働日数は21日、平均労働時間9.8時間(月間)と日々の空いた時間で堅実に稼働
  • 副業月収は「10,000円未満」49.1%と、1万円未満がおよそ半数を占める(平均47,455円/月収)
  • 副業の満足度は「労働時間」に対し65.1%が満足と回答するも、「収入」に対しては69.1%が不満と回答

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000048031.html

この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})

close

{{selectedUser.name}}

{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}

{{selectedUser.comment}}

{{selectedUser.introduction}}