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創業100周年に、スタンレー電気、マツダ、リンナイなど1176社。2020年の「周年記念企業 」全国に15万7507社

BizHint 編集部 2019年11月25日(月)掲載
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平成の時代が終わり、令和の時代が幕を開けた2019年。今年100周年を迎えたオリンパス(東証1部)は自社技術歴史館を「オリンパスミュージアム」としてリニューアルオープン。同じく100周年となる日本碍子(東証1部、名証1部は人気キャラクターとのタイアップCMを1月より一年間放映するなどの周年記念事業を行っている。このように企業にとって節目の年を迎えることは、長い業歴・沿革を振り返る機会でもあり、自社の強みやアピールポイントを再認識する契機にもなり得る。帝国データバンクでは2020年に創業から節目の年を迎える企業個人経営、特殊法人等含む)を「周年記念企業」として、2019年10月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から、創業年以降10年刻み(200周年超は50年刻み)で抽出し、集計した。

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調査結果(要旨)

  • 2020年に節目の年を迎える企業(「周年記念企業」)は、全国に15万7507社を数え、このうち100周年企業は1176社判明
  • 業種別に社数をみると、10周年では「サービス業」、30、50周年では「建設業」、100周年では「製造業」がそれぞれ最多となった
  • 都道府県別では、10、30、50、100周年でいずれも「東京都」がトップ

周年記念企業数 ― 全国に15万7507社、うち上場企業は420社判明

来る2020年に創業から節目の年となる「周年記念」を迎える企業は、全国に15万7507社を数え、このうち1970 年(昭和45年)に創業し「50周年」を迎える企業が2万5870社で最多となった。

また、1920年(大正9年)創業の「100周年」は1176社、1820年(文政3年)創業の「200周年」は13社、1720年(享保5年)創業の「300周年」は7社判明した。上場企業は420社判明し、1950年(昭和25年)創業の「70周年」が88 社で最多。2000年(平成12年)創業の「20周年」が72社でこれに続く。

業種別 ― 創業30、50周年は「建設業」、100周年は「製造業」がトップ

創業10、30、50、100周年企業の社数を業種別にみると、10周年では「サービス業」が7377社(構成比34.6%)、30と50周年では「建設業」がともに構成比30%を超え最多となった。100周年では「製造業」が287社(同24.4%)で、それぞれ最多。

主な周年記念企業

創業から400周年を迎える虎屋本舗(広島県福山市は兵庫で廻船問屋を営んでいた初代高田宗樹氏 が、1620年(元和6年)に菓子匠として「高田屋」を創業したことが始まり。現在でもユニークなスイーツを製造するなど、時代の流れに対応しながら16代続いている。

1920年(大正9年)に創業し100周年を迎える企業には、デザイン性に優れた自動車メーカーとして国内外から高い評価を得ているマツダ(広島県安芸郡)、自動車のヘッドランプをはじめ電子機器を製造するスタンレー電気(東京都目黒区)、関東中心に総合スーパーを展開しているイトーヨーカ堂(東京都千代田区)、給湯器やガスコンロなどを製造するリンナイ(名古屋市中川区)などが名を連ねる。

このほか、工具や部品 、消耗材などの工業用資材を取り扱う通信販売会社MonotaRO兵庫県尼崎市は20周年を、スマートフォン向けゲームアプリの開発を行うアカツキ(東京都品川区)は10周年を、それぞれ迎える。

都道府県別創業 10、30、50、100周年で「東京都」がトップ

創業10、30、50、100周年企業の社数を本社のある都道府県別にみると、10、30、50、100周年でいずれも「東京都」が最多、「大阪府」がこれに続いた 。

まとめ

創業年から10年刻み(200周年以降は50年刻み)で集計した結果、来る2020年に節目の「周年記念」を迎える企業は、全国に 15万7507社判明した。

2020年を迎えるにあたりすでに周年を祝う記念事業や、さらなる発展のための計画を立てている企業も多い 。キーコーヒー(東京都港区)は、創業当時の味わいやデザインを現代風にアレンジした100周年記念ブランドを発表。リンナイ(名古屋市中川区)は、「つないだ情熱を次の100年へ。」をスローガンとし、2019~21年の3年間を、様々な周年事業を展開していく期間としている。日清製粉グループ本社(東京都千代田区)は120周年となる2020年度を最終年度とした新経営計画の最終段階に入り、収益基盤の再構築や戦略投資などの事業に注力することでグループ全体としての持続的成長を図っている。

長い間企業を存続・発展させていくのは容易なことではない。周年記念事業は会社の記念となる日を華々しく祝うだけでなく、自社ブランドのイメージ向上や新たなプロモーションの機会でもある。さらには創業当時からの歴史を再確認することで原点に立ち返ることや、この区切りを転換期と位置づけ、事業戦略や方針を見直す企業もあるかもしれない 。周年を迎える企業が今後さらなる発展を遂げることを期待したい。

転載元:帝国データバンク

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