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連載:第19回 中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

「クルマではなく、植物を育てるように人に向き合う」逆三角形(▽)型の組織づくり 【影山知明・クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店 店主(前編)】

BizHint 編集部 2019年9月6日(金)掲載
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外資系コンサルティング会社を経て投資ファンドの立ち上げに参画し、2008年からは東京・西国分寺でカフェを開業。出版業、地域通貨やお米づくりなど次々と新しいことに挑戦し続けている店主の影山知明さんはとてもユニークな実業家。中竹さんと同い年で20年前からの知り合いですが「組織やリーダーシップ」をテーマに真剣に話し合うのは初めてです。

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クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店店主

影山知明さん

1973年東京都西国分寺生まれ。東京大学法学部に進学。卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立系ベンチャーキャピタルを共同創業。総額30億円のファンドを立ち上げる。2008年に西国分寺に多世代型シェアハウスをオープン。1階にカフェ『クルミドコーヒー』を開店。2017年には『胡桃堂喫茶店』の営業も開始。ほかミュージックセキュリティーズ(株)取締役。著書に『ゆっくり、いそげ 〜カフェからはじめる人を手段化しない経済〜』(大和書房刊)、『続・ゆっくり、いそげ』(クルミド出版刊)。


100億円のプロジェクトも100円のお仕事も同じ、自分のやりたいことを

中竹竜二さん(以下、中竹): 私が影山さんとお会いしたのはもう20年以上前。影山さんがマッキンゼーにいらした頃か、ファンドを立ち上げられたばかりの頃だと思います。ある大企業の研修で影山さんは講師として参加されていて、その研修でロジカルシンキング(logical thinking)か論理的思考をベースに課題解決の道筋を説明されていたのを覚えています。

その後、お会いするたびに新しい驚きがあるんです。外資系コンサルを辞められたあとに、クリエイターを応援するためのファンドをはじめられた。「おー、面白そうだなぁ」と思えば、次の機会は独立されて、西国分寺でカフェ始められた。「まったく異分野の商売をされるのか」と興味をもっていたら、その後「地域通貨をつくりました」とか「映画もつくりました」とか……。100億円単位のお仕事も100円単価のお仕事も、同じ感覚、全力で取り込んでいる印象……。なんというか、おカネの規模だけじゃない、自分の価値、テーマをもって生きている方だなと思っています。

――影山さんは中竹さんのことをどうみていましたか?

影山知明さん(以下、影山): 中竹さんは僕の同世代の有名人。早稲田大学ラグビー蹴球部の主将で、僕が4年生の時、中竹さんのゲームをテレビで観てました。早稲田時代のチームを題材にした『オールアウト』を読んだし、(早稲田大学)監督やビジネスシーンでの活躍も見ていました。

中竹さんは、いわゆるラグビー部の主将のイメージとはちょっと違いますね。いい意味で、体育会系らしくない。「早稲田のラグビー部主将で、その後監督に就任」と聞けば、強面の体育教師のイメージ。監督が「やれ」といえば、みんな、何でもやってしまう世界でしょ(笑)。 でも、中竹さんからはそんな雰囲気がない。事実、 主将のときも、監督時代も「体育会的なトップダウンによる指導」ではない道を模索されていましたよね。それなのに優勝するチームを作り上げられるのはすごい なあと。僕もそうした組織の作り方に共感する部分が多いので、今回、「組織とヒト」をテーマにお話できるのはうれしいです。

中竹: 影山さん自身が、リーダーとか組織を意識したのはいつ頃ですか?

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