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連載:第1回 【新経済連盟NEST TOKYO2019イベントレポート】

令和の時代に、伸びる組織の特徴とは?【アカツキ共同創業者 代表取締役CEO 塩田元規さん】

BizHint 編集部 2019年6月17日(月)掲載
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2010年の創業後、モバイルゲーム事業で数々のヒット作品を手がけ、急成長を遂げてきた株式会社アカツキ。ビジョンには「“A Heart Driven World.” ハートドリブンな世界へ」を掲げ、カルチャーを軸にした斬新な経営手法も注目を浴びています。2016年3月には東証マザーズ上場、2017年9月には東証一部への鞍替えをしました。そんな同社を牽引するのが代表取締役CEO 塩田元規さんです。塩田さんは2019年6月20日に開催される新経済連盟主催のイベント「新経済サミット〔NEST〕 TOKYO 2019」にて、若手経営者が語る「令和時代のビジネス」に登壇を予定しています。イベントに先駆けて、令和の時代の組織のあるべき姿について、話を伺いました。

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令和の時代には働く個人とリーダーの「内的成長」が求められる

――令和の時代、これからの会社組織はどのように変わっていくとお考えでしょうか?

塩田元規さん(以下、塩田): 令和という年号は、英語で表現すると「Beautiful Harmony(美しい調和)」と表現されるそうです。 「一人一人が大きく花を咲かせる」というメッセージこそ、次の時代を象徴していますね。 令和の時代に重要なことは、働く一人一人が意識のレベルを上げて、内的成長をし、豊かに自己表現していくこと。お金をインセンティブにして働く時代はもう終わりです。

人の内的成長を促すためには、自分の内側にある、本当の感情を感じることが必要です。ただ、会社のなかでは仮面を被ってしまいがち。特に、「仕事が辛い」や「やる気がでない」などのネガティブな感情は発露しないのがよしとされていますよね。表現できても「四の五の言わずに働こうよ」と周囲から言われてしまう。ですが、感情をきちんと表現できるかはこれからの時代はもっと大切になると思います。

自分のなかにネガティブな感情があることを、ただ「あるよね」と認識できると、楽になれます。怒りをただぶつけるとかではなくて、受け止めること。良い感情も悪い感情も、全てあっていいと思えること。内的な成長には、それが鍵となります。

戦国武将の特徴を表した「鳴かぬなら~」で始まるホトトギスの句がありますよね? 武将によって殺してみたり、鳴かせてみたり、待ってみたり。これに対して 松下幸之助さんは「鳴かぬなら それもまたよし ホトトギス」と詠んだそう です。意識のレベルを高めると、良い時も悪い時も、全て受け入れられる。「組織はリーダーの鏡」というくらい、リーダーが組織に与える影響は大きいもの。 令和の時代には個人だけなく、リーダーの内的成長も必要 です。

例えば、会社のメンバーが退職の意思を伝えてきたとき、「えぇー!? 困るよ、辞めんなよ!!」と思わず口に出してしまうケースがあります。自分は冷静でいるつもりでも、本当はものすごく動揺している。さらに深くいうと「この人がいなくなったら不安だ……。怖い、寂しい……」と感じているんです。でも、そうした感情に自分で気がつけないと、態度に出していないつもりでも、実は怒っているように接してしまったりします。

経営者は格好つけて強い自分を演出して無理やり人を惹き付けてしまいがち。 すごい人だと周りから尊敬を集めて強い組織を作ろうとする傾向が強い。僕自身もそうだったからわかります。でも、冷静に見るとそれって宗教と構造は一緒ですよね。加えて、自分を偽って演出していると自分がだんだん苦しくなってきます。

僕自身は両親が小学校の教師なので「日々の言動はちゃんとしなきゃ!!」という意識が強かった。だから、 以前の僕は社長としてはすごく嫌なヤツだった と思います。ただ、経営するなかで3~4年目くらいからようやく自分の弱みを開示できるようになってきましたし、同時に周囲への権限譲渡もできるようになって上手く回ってきたように思います。

感情を表現して、「わかちあう」ことが組織を強くする

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