連載：第8回 食品
コロナ禍での飲食店倒産715件、酒場・ビヤホールは過去最多
BizHint 編集部
2021年4月26日(月)掲載
帝国データバンクは、2020 年度（2020年4月～2021年3月）の飲食店事業者の倒産（※）動向について集計・分析しました。※飲食事業を主業とする事業者（法人・個人事業者）で、法的整理かつ負債1000 万円以上を対象とします。
飲食店事業者の倒産は715件、過去3番目の高水準
2020年度における飲食店事業者の倒産は、715件発生していることがわかりました。2年連続の700件超えとなり、過去3番目の高水準となります。月別で見ると、5月は弁護士事務所や裁判所の業務縮小などが影響し、また、感染拡大第3波発生の12月以降は、営業時間短縮の協力金の効果で、前年度を大幅に下回りました。
業態別では酒場・ビヤホールが183件で最多
業態別で見ると、「酒場・ビヤホール」が183件（25.6％）で最多となり、2019年度を上回って2000年度以降で最多を更新しました。「中華・東洋料理店」が99件（13.8％）、「西洋料理店」が92件（12.9％）、「日本料理店」が67件（9.4％）と続いています。
負債規模別で5000万円～1億円未満の構成比上昇
負債規模別で見ると、「5000万円未満」が562件（78.6％）で最多となりました。「5000万円～1億円未満」は76件（10.6％）となり、6年ぶりに構成比が10％を超えました。
調査概要
調査テーマ 飲食店事業者の倒産動向
調査対象期間 2020年4月～2021年3月
調査対象 飲食事業を主業とする事業者（法人・個人事業者）で、法的整理かつ負債 1000 万円以上
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