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新人研修

2018年7月12日(木)更新

新人研修というと、新卒者に向けた教育やトレーニングが第一に浮かびますが、配置転換や昇格、そして転職など、新たな環境に置かれる全ての人材は、組織や部署にとっての「新人」に他なりません。一言で新人研修と言っても、それぞれの新人の形態を正しく理解し、求められる要件に適した研修を実施していくことが、強い企業人事の基礎になっていきます。

企業にとっての「新人」とは

企業がゴーイング・コンサーンとして永続的に存続していくためには、次の時代を担う人材を雇用し、様々な教育を通して彼らの成長を促すことが不可欠であることは言うまでもありません。企業にとっての「新人」とは、まさに未来の組織を支える人材に他なりませんが、一般的に新卒者に限定して捉えられがちな言葉かもしれません。

ですが、人材を体系的に組織し、戦略的に人の力を最大限に引き出すことが求められる人事部門にとって、「新人」はより広い視点で捉えていくことが大切です。「新人」が文字通り、「新しく来た人」を意味するとすれば、「学校から企業に新しく来た人(新卒者)」に限られず、「他企業から新しく来た人(転職者)」はもちろん、「他部署から新しく来た人(異動者)」も同じく「新人」と捉えることができそうです。

正確な言葉の定義は他に譲るとして、「新人」という言葉を広い視野で見直せば、「学校(職業)、他企業(所属)、他部署(スキル)など、異なる環境から加入した者で、戦力として企業が期待する力を発揮するに至っていない人材」と考えることができるのではないでしょうか。

企業にとっての「新人研修」とは

より広い視野で新人を捉えた場合、こうした人材にはどのような研修が必要なのでしょうか。

アメリカ流の新人サポート

海外に目を向けて見ると、特にアメリカは、ビジネスに限らず多くの人種や移民によって地域経済が支えられていることから、新しい環境に移るための教育が非常に重要なものとして考えられています。

米国教育省が中心となり、主要都市の多くの小学校では、「ニューカマー・プログラム(New Comer Program)」が設けられています。特に移民の子供達が、言葉はもちろん文化や習慣の違いをスムーズに乗り越えられるよう、詳細なプログラムが用意されています。制度的な面もしかり、社会的な風土や人々の価値観としても「新人」を受け入れることの重要性やそのための心構えが根付いていることは間違いなく、企業における新人へのサポートにもそうした考えが現れています。