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ストレッチ目標

2020年2月17日(月)更新

ストレッチ目標は、アメリカのG.E社が取り入れたといわれる教育法です。達成困難な目標に向かうことで部下の能力を引き出し、成長を促す効果があります。ストレッチ目標の特徴やメリット、導入をする際に気をつけるべきポイント、目標設定を誤った場合に起こり得るトラブルやパワハラの危険性について、企業の事例と合わせて紹介をしていきます。

ストレッチ目標とは

ストレッチ目標とは、 ただ手を伸ばしただけでは届かない場所に存在する目標 のことで、部下の育成システムとして注目されています。特に、明確な目標設定が必要とされる営業部で活用される場合が多くみられるようです。

ストレッチ目標を活用する場合、設定した目標を実際に達成するかどうかよりも、 目標を達成するために部下自身が何をすれば良いかを考え、実行に移す行為そのものが重要 となります。達成するために自分の力を最大限に発揮することで、目先の目標設定時には得ることができない効果がみられるためです。

原理は「ストレッチ体操」と同じ

たとえば、スポーツを行う前や健康管理のために行う「ストレッチ体操」を想像してみましょう。ストレッチ体操は、ただ単に身体を広げるだけでは効果がありません。限界まで身体を伸ばし筋肉をほぐすことで可動域を広げる効果が生じ、結果として自身のパフォーマンスを向上させることができます。

ストレッチ目標もこれと同じで、自身の身体を精一杯引き延ばさなければ達成できない場所に目標を定めることで 可動域が広がる、つまり能力がアップして成長する ことができます。

部下の育成に効果的

ストレッチ目標は、部下を育成する方法の一つとして非常に有効です。入社して間もない、もしくは経験が浅い部下にとって、会社のために自分がなすべき明確な目標を立てることは非常に難しいものです。

ほとんどの部下は、経営者や管理職のように会社の経営状態も分からず、全体を見渡すことができません。したがって、ただ単に「目標を立てなさい」と指示を出したとしても、どうしたら良いか分からず曖昧な目標に落ち着き、漠然とした中で仕事を行うケースが多々みられます。

ストレッチ目標制度を活用し、部下の状況に合わせた「背伸びしないと届かない」目標を与えることで、部下の能力を引き出し、効果的に育成することができるのです。

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