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ピグマリオン効果

2019年12月24日(火)更新

ピグマリオン効果とは、社員のモチベーションを高く維持するなど人材育成に利用できる教育心理学用語です。本記事では、この「ピグマリオン効果」の意味や例を詳細に解説いたします。

ピグマリオン効果とは

ピグマリオン効果とは、他者から期待されることによって成績が向上する現象のことです。

これは、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタール氏によって提唱された教育心理学における心理的行動のひとつで、別名「教育期待効果」、または「ローゼンタール効果」とも呼ばれています。

「ピグマリオン」の由来は、キプロス王ピグマリオンが、自ら彫刻した乙女像を愛し続けた結果、人間の女性になったというギリシア神話から命名されました。

実験内容

ローゼンタールはある小学校のクラスを対象に、知能テストを行う実験をしました。

学級担任には「このテストによって今後成績が伸びる生徒が分かる」と説明しつつも、実際にはそのような効果はない一般的な知能テストを用意。テスト後、結果に関係なく無作為に生徒を選び出し、「今後成績が伸びるのは、この生徒たちだ」と伝えました。

この結果を聞いて信じた担任教師は、選ばれた生徒たちに期待して指導をしました。すると、本当にその生徒たちの成績が向上したのです。

この実験で、成績が向上した要因として考えられるのは、担任が選ばれた生徒たちに期待を示し、子供達は期待されていることを意識してそれに応えようとしたことが挙げられます。

これは、適度な期待が相手のやる気を引き出し、その結果として期待に応える成果を上げることを示唆しています。