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ラインケア

2020年1月27日(月)更新

ラインケアとは、管理監督者が実施主体となり、職場環境等の把握と改善、労働者からの相談対応などを行っていく、職場のメンタルヘルス対策の1つです。「4つのケア」の中の1つですが、この中でも、労働者自身がストレス対策を行う「セルフケア」と同様に、「ラインケア」が特に重要だと考えられています。当記事では、ラインケアが重要視される理由や、ラインケアを充実させるために理解すべきポイント、具体的な実施内容や研修についても紹介します。

ラインケアの意味

ラインケアとは、管理監督者が実施主体となり、職場環境等の状況把握と改善、労働者からの相談対応などを行っていく、職場のメンタルヘルス対策の1つです。

ラインとは、指揮・命令系統に属する立場、つまり管理監督者のことを指しています。

管理監督者とは

管理監督者とは、経営者と一体的な関係にある立場の人物を意味します。管理監督者には、使用者である事業主(経営者)から、労働者である従業員に対して指揮や命令を行うための権限が委譲されています。その権限に併せて、部下である従業員の健康を守る義務も課されています。

この義務を果たすためにも、管理監督者はラインケアを実施する義務と責任があるのです。

【関連】「管理監督者」の定義とは?労働基準法の適用範囲や注意点、判例まで詳しく解説/BizHint

「4つのケア」について

2000年代以降、世界経済は急速にグローバル化が進み、市場は複雑性を増し、変動や競争も激化しています。それに伴い、仕事や職場環境において、不安や悩み、ストレスを強く感じる労働者の割合も高くなっています。企業には適切なメンタルヘルス対策の推進が求められています。

厚生労働省は、メンタルヘルス対策として大きく次の4種類のケアがあると示しており、これらはまとめて「4つのケア」とも呼ばれます。

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